【時系列でわかる⑪】“ガザ地区での攻撃縮小”を協議 米側、イスラエル首相らと会談(4日~15日まで)
■12月10日 ネタニヤフ首相がプーチン大統領との電話会談で「不満」表明 “即時停戦”決議案にロシアが賛成
イスラエルのネタニヤフ首相は10日、ロシアのプーチン大統領と電話会談し、イスラム組織ハマスとの衝突を巡ってロシアが国連安全保障理事会で即時停戦決議案に賛成したことについて、不満を表明しました。 イスラエル首相府によりますと、ネタニヤフ首相は10日、ロシアのプーチン大統領と電話で会談しました。この中でネタニヤフ首相は、国連安保理でロシアが即時停戦を求める決議案に賛成したことについて、「不快感を表明した」ということです。また、ネタニヤフ首相は、ロシアがイランとの関係を強化していることについても「危険な協力だ」と強く批判したとしています。 一方、ロシア大統領府によりますと、プーチン大統領は、「テロリズムを非難する」とした上で、「テロの脅威への対抗によって、民間人に深刻な結果をもたらしてはならない」とも述べて、イスラエル軍の攻撃によって、ガザ地区の民間人に死者が出ていることを批判しました。 両首脳は「連絡継続」で合意したということですが、これまで盟友関係にあったロシアとイスラエルの関係が悪化しています。
■12月10日 “戦闘員投降”映像にイスラエル首相「ハマスの終わりの始まり」…真偽めぐり主張食い違い
イスラエル側がイスラム組織ハマスの戦闘員が投降する様子だとして公開した映像をめぐり、ネタニヤフ首相は10日、「ハマスの終わりの始まりだ」と主張しました。 SNSに流出した映像では、数十人の男性が下着姿で路上に並ばされ、そのうちの一人が銃を差し出しています。 映像についてイスラエル側は、ハマスの戦闘員が投降する様子だとしていて、ネタニヤフ首相も10日、「ここ数日で、何十人もの戦闘員が投降した。ハマスの終わりの始まりだ」と主張しました。 一方、ハマスは「一般市民を拘束したうえでのやらせだ」と主張し、「我々の英雄たちは戦場に立ち続ける」と強調しました。 映像の真偽をめぐり、中東メディアのアルジャジーラが「演出されたものだ」と分析しているほか、BBCも「正確な状況については疑問が残る」としています。