【MLB】ブレグマン争奪戦 Rソックスとタイガースが最有力候補に浮上か ブルージェイズも獲得を狙う
これまでブルージェイズ、ヤンキース、メッツなどの名前が挙がっていたアレックス・ブレグマンの争奪戦だが、「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者はレッドソックスとタイガースの2球団が「最も可能性の高い移籍先」であると考えているようだ。両球団ともまだ資金には余裕があり、タイガースには元アストロズ監督のA・J・ヒンチもいる。アストロズ残留の可能性は事実上消滅しており、ブレグマンが新天地としてどの球団を選ぶか注目される。 【特集】2024年オフシーズンの移籍情報まとめ 現在30歳のブレグマンはオールスター・ゲーム選出2度、シルバースラッガー賞1度、ゴールドグラブ賞1度、ワールドシリーズ制覇2度の実績を誇るスター三塁手。アストロズとの契約最終年となった昨季は145試合に出場し、打率.260、26本塁打、75打点、OPS.768を記録した。2019年に打率.296、41本塁打、112打点、OPS1.015の大活躍でMVP投票2位となり、その当時の印象が強いため、近年のパフォーマンスには物足りない印象も受けるが、3年連続でWARが4を超えるなど、依然としてハイレベルな選手であることに変わりはない。 レッドソックスは今オフ、積極的な補強を見せているが、ぜいたく税の基準額までは3000万ドルほどの余裕を残している。ブレグマン獲得は十分に可能だ。チーフ・ベースボール・オフィサーのクレイグ・ブレスローは若手一塁手トリストン・カサスの放出を否定しているが、ブレグマン獲得に成功した場合は、主砲ラファエル・デバースを三塁から一塁へ移し、カサスをトレードの駒として好投手獲得を狙うかもしれない。ノーラン・アレナド(カージナルス)の獲得に乗り出す噂もあるが、レッドソックスがアレナドに対してどれくらい興味を持っているかは不透明だ。 タイガースはレッドソックスよりもさらにペイロールが少なく、大型補強に動ける余地を残している。地元紙「デトロイト・フリープレス」のエバン・ペッゾルド記者は、タイガースがブレグマン獲得に「全力を尽くしている」ことを報じていた。ブレグマン獲得に成功すれば、すでに獲得しているグレイバー・トーレスと合わせて、内野陣は大きくアップグレードされそうだ。 なお、ヘイマン記者は「ブルージェイズを完全に排除することはできない」とも伝えている。米全国紙「USA Today」のボブ・ナイチンゲール記者は「ブルージェイズがブレグマンに対して最も強い関心を示している」と報じており、ブルージェイズも最後の最後までブレグマン獲得を諦めることはないと思われる。