【比類なきスポーツ性と独自性】 マセラティGT2ストラダーレ モントレーにてワールドプレミア
GT2レースとマセラティの活躍
ヨーロッパで開催されているGT2選手権は、アマチュアドライバーが参戦するために誕生したGTレースの一種で、世界中でGTレースを数多く運営しているSRO(ステファン・ラテル・オーガニゼーション)の手により2021年に設立された。 ただし、参戦する車両は世界的に有名なハイパフォーマンスカーブランドが手がけたものばかりで、マシンメンテナンスなどを手がけるのも経験豊富なプロフェッショナルチームが中心だ。 マシンの位置付けとしてはGT3の直下となるものの、エンジン・パワー自体はGT3を上回りる一方で、エアロダイナミクスがラップタイムに与える影響をGT3よりも小さくすることにより、アマチュアドライバーにも扱い易い特性を実現している。 今季はポール・リカール、ミサノ、スパ、ホッケンハイム、モンザ、バルセロナで計12戦を開催。毎戦20台近いGT2レーサーがしのぎを削る。 これまでに実施された4レースを通じてマセラティGT2は優秀な成績を収め、強い印象を残したと述べた。 フランス、イタリア、ベルギーでそれぞれ1回ずつ勝利し、合計3回の優勝を収めたほか、アマチュアクラスでは、ポール・リカールで1回、ミサノで2回、クラウドストライクで1回、ホッケンハイムで1回、合計4回の優勝を果たしている。 ファナテックGT2ヨーロピアンシリーズにおいては、3台のマセラティGT2レーシングカーが、LPレーシングとTFTレーシングという2つのメインチームと共にレースに参戦しており、マセラティGT2は、優勝、表彰台、そして安定した上位成績を収めることで、その優れたエンジニアリングと競争心を証明し、ファナテックGT2ヨーロピアンシリーズで強力なインパクトを与え続けている。
AUTOCAR JAPAN(執筆)