azbilグループらしい“さらなる成長”を目指す--アズビル・山本社長
2025年に向けたIT企業のトップメッセージを紹介する。 アズビル 取締役 代表執行役社長 山本清博氏 早いもので、2000年に21世紀がスタートして四半世紀が過ぎることになります。2000年といえば、当時コンピューターの2000年問題が社会課題として大きく取り上げられ、azbilグループでも各種対応を実施したことを覚えています。 現中期経営計画がスタートして以来、インフレ、地政学リスクの高まりに伴う部材調達難など、環境が大きく変化する中、お客さまを含めた各種ステークホルダーの皆さまにご支援・協力いただき、2024年度の上期業績は計画値を上回ることができました。通期での業績計画も上方修正し、引き続き4期連続となる増収・増益を計画します。 2025年度は現中期経営計画の最終年度であり、来年度からは新しい中期経営計画での事業運営となります。これまで積み上げてきたグループ全体での販売力・商品力強化、DXを活用した業務効率化・価値創造、人的資本強化、海外事業強化、事業ポートフォリオの見直し、コンプライアンス順守、2024年から本格的に取り組んでいるWell-being施策といった多様な取り組みを基盤に、azbilグループらしい“さらなる成長”を目指します。 次期中期経営計画では、以下に述べる「進化」「共創」という考えを基に、さらなる成長を実現するための計画を策定中です。一般的に進化は環境変化に適応することで成し遂げられており、昨今の事業環境変化、特に生成AIによる技術革新や地政学リスクの高まりは社会を大きく変えるインパクトがあると考えています。azbilグループは、そのような変化の中、創業時の“人間の苦役からの解放”というDNA、そして“人を中心としたオートメーション”という理念の下、企業力を強化することにより、環境変化に適応できると考えています。また、変化への適応には、各種ステークホルダーとの“共創(お互いが持つ強みを生かしつつ、新しい価値やアイデアを生み出すこと)”が必須となると考えており、自らが変わるとともに、周囲との関係性も変えることによって、大きな変化に対応していきます。 上記のような進化、共創に向けた一歩として、どのような会社を目指すのかをグループ全体で改めて考えるとともに、人的資本投資を含めた各種施策を加速し、さらなる成長の実現に向けた基盤を強化します。 「人を中心としたオートメーション」の企業理念の下、持続可能な社会へ「直列」につながる貢献を通じて、日々充実した幸せな生活を送ることができる、そしてその結果として、これからの子どもたちにもよりよい社会を残すことができる、そのような会社であり続けることを目指して、皆さんと一緒に変革を進めていきます。