“心の健康”に効果的な「日記の書き方」
若い頃に書いていた日記には、初恋の相手の情報や思春期ならではの悩みがきっとぎっしり詰まっている。実は大人になっても、文章を書くことで多くのメリットが得られるって知ってた? 研究によると、ジャーナリング(頭に浮かぶことを紙に書き出すこと)には心を元気にする効果があるという。それが、「メンタルヘルス向上のためのジャーナリング」というもの。シンプルで意義のある習慣の一つであり、ストレスや不安、うつ病のマネジメントにも役立つと言われている。 【写真】たった2分でハッピーな自分になれる「14の方法」 「ジャーナリングは、自分の思考や感情、考えを整理するためのパワフルなツールであり、自己認識、自己発見、自己成長の向上にもつながるものです」と説明するのは、ニューヨーク市に拠点を置く臨床心理士のジェイシー・ウィトマー・ロペス。「私の実務経験では、定期的なジャーナリングがどのように人々の人生を変えるかを目の当たりにしてきました」 ジャーナリングにもいろんな種類がある。健康のためのフィットネスジャーナルや心を穏やかにする感謝日記、旅の思い出を記憶するトラベルジャーナルを趣味にしている人もいる。今では移動中もマインドフルでいられるようにサポートしてくれるジャーナリングアプリもあるとか。今回は、ジャーナリングがメンタルヘルスにもたらす利点とその具体的な始め方、インスピレーションを得るためのプロンプト集を専門家たちが共有してくれた。アメリカ版ウィメンズへルスから、さっそくみていこう。
ジャーナリングの一般的なメリット
ありのままの想いを書き出す特別な場所が持てる以外にも、ジャーナリングには数々の利点がある。学術誌『Annals of Behavioral Medicine』に掲載された研究は、ジャーナリングがストレスの多い状況を乗り越えるのに役立つことを証明した。また、大学生を対象に行った別の研究では、ジャーナリングで自己効力感が上がることが明らかになった。つまり、自分を信じる力が身に付いていくという。さらに書くことは、子どもの行動介入としても研究されているため、子どもに文章を書くことを奨励するのは悪い考えではないとのこと。 ジャーナリングの一般的なメリットは以下のとおり。 ・インスピレーションを得られる ・クリエイティブな表現力を磨ける ・目標管理に役立つ ・フリーライティングを楽しめる ・内省できる ・アイデアを生み出せる