ラフェチュカがオペルカの途中棄権でツアー2勝目「ライリーの気持ちはよくわかる」 [ブリスベン国際/テニス]
ラフェチュカがオペルカの途中棄権でツアー2勝目「ライリーの気持ちはよくわかる」 [ブリスベン国際/テニス]
2025年ATPツアー開幕戦のひとつとなる「ブリスベン国際」(ATP250/オーストラリア・クイーンズランド州ブリスベン/12月30日~1月5日/賞金総額76万6290ドル/ハードコート)の男子シングルス決勝で、ライリー・オペルカ(アメリカ)が第1セット途中で背中のケガを理由に棄権したためイリ・ラフェチュカ(チェコ)の優勝が決まった。 ~ブリスベン国際でツアー2勝目を挙げた23歳のラフェチュカ選手~ 23歳のラフェチュカがATPツアーでタイトルを獲得したのは、昨年1月のアデレード以来でキャリア2度目(準優勝2回)となる。 第2ゲームをラブゲームでブレークされたオペルカは0-3からのサービスゲームをキープしたが、次のゲームを取られて1-4とされた時点でリタイアしたため僅か13分で試合が終了した。 「このような形で試合を終えるのは決して簡単じゃない。ライリーの気持ちはよくわかる。でも彼がふたたびプレーするのを観ることができてうれしかった。体さえ大丈夫ならあと何年も活躍できるだろう」とラフェチュカは相手を気遣った。 「ブリスベンでの1週間は僕にとって素晴らしいものになった。(2度ツアー優勝を飾った)ここオーストラリアでプレーするが大好きだ。観客の皆さんとチームに感謝したい」 股関節と手首の手術を経て再浮上を目指している元世界ランク17位のオペルカは月曜日の時点ではまだ293位だったため、今大会にはプロテクト・ランキング(ケガなどで長期休養を余儀なくされた選手への救済措置)で出場していた。 「ありがとう。そして申し訳ない」とオペルカは観客に向けて語った。 「イリがツアーで活躍し始めたころに僕はケガでいなかったから、彼との対戦を楽しみにしていたんだ。彼は本当に素晴らしい選手だよ。残念ながら背中に問題を抱えている。大会のドクターとATP(男子プロテニス協会)のフィジオに信じられないほど助けてもらったけど、最後まで戦える状態ではなかった」 自国の後輩であるヤクブ・メンシク(チェコ)とのダブルスでも勝ち残っていたラフェチュカは引き続き決勝を戦ったが、第5シードのジュリアン・キャッシュ/ロイド・グラスプール(ともにイギリス)に3-6 7-6(2) [6-10]で敗れて単複2冠はならなかった。
テニスマガジン編集部