「私より給料がいいのに...」働かない先輩社員への怒りが生む、人間関係の軋轢
自分を無視されると「怒り」の感情がわく
もう1つのポイントの「怒り」の感情の本質は、自分の存在や働き、能力などを認めてくれないことへの不満です。自分がどんなに時間や労力を使っても、相手がそれにあぐらをかいて感謝の言葉すらない、評価の対象にもならない、上司が自分の仕事をまったく把握していない。 そういったことが常態化している職場では、自分という存在が無視されているわけなので、当然、傷つきます。それが積み重なって「怒り」の感情になるのです。 「怒り」は、最も自分を消耗させる感情です。仕事への意欲が低下したり、ネガティブ思考になったりと、いいことはなにもありません。 だからこそ、①自分に「報酬」を与えて、②「怒り」の感情に支配されないために、自分で自分を「認める」「ほめる」「ねぎらう」といったことが大切なのです。
佐藤恵美(メンタルサポート&コンサル沖縄代表)