入国審査で持っていた常備薬「これは何か?」→英語で「drug」と答えた留学生の末路
海外留学をする際には、パスポートはじめ、ビザや入学許可証、健康上の宣誓書など様々な書類が必要です。それぞれ取得するのに時間を要しますし、不測の事態に備えた入念な準備は欠かせません。本記事では、留学前に知っておきたい事前準備について、尾﨑由博氏の著書『アフターコロナの留学』(総合法令出版)より一部を抜粋・再編集して解説します。 【早見表】年収別「会社員の手取り額」
最悪、書類不備で入国できないケースも…事前準備はぬかりなく
海外留学する際にパスポートを取得せずに出発しようとする方はいないと思います。が、実際に留学するとなると、パスポート以外にもビザや入学許可証、健康上の宣誓書など様々な書類が必要な場合があります。健康管理の観点で各種疾病のワクチン接種証明が求められる場合もあります。 また、これらの書類の取得にはそれぞれ時間がかかります。申請してすぐに入手できない書類、特に相手国政府や所属している大学、留学先大学での手続きが必要なものは早めの準備が必要不可欠です。 せっかく航空券を買い、事前の勉強をし、生活費等お金の準備をしても書類の不備で入国できないのはあまりにも残念です。留学という一大プロジェクトに必要な一つ一つの作業を抜かりなく行うことも皆さんが社会人として活躍する際に必ず役立つ取り組みです。 薬の持ち込み 日本では制限・規制のない食品や薬品、あるいは研究資材の持ち込み/持ち出し規制があるケースもあります。実際に研究のために標本を持ち帰ろうとした大学の先生が、出国時に身柄を拘束されるという事例も発生しています。 もし持病のための常備薬があるのであれば、その薬が留学先に持ち込めるものなのか、持ち込み量に制限があるのか、などをあらかじめ調べておくことをおススメします。一般的な治療薬で、ご自身で使うと考えられる方は現地で同等の薬が購入可能なのかも確認しておくと一層安心です。 なお、入国時にそうした治療薬に対し「これは何か?」と聞かれた際、英語で「drug」ではなく、明確に治療用ということが伝わる「medicine」と表現することをおススメします。 日本人の留学生であれば、よほどのことがない限り大事にはならないと思いますが、違法薬物に関しては厳罰が定められている国もあり、無用な誤解を避ける工夫をして損はありません。