MRIで「がんではない」→別病院でステージ3の乳がんを宣告された梅宮アンナ(52)が明かす、検査までの経緯「場合によっては人が死にますよって…」
がんという経験を通して、考えたこと、学んだことを発信できれば
ーー家族以外には言えない方は少なくなさそうですね。 アンナ 「言えないと余計に悪くなっちゃう。吐き出さないと」って、私は思ったの。こんなことをひとりで抱えていたら、どんどん悪くなるから。気持ちとか精神状態ってすごい大事で、それが病気を左右することって私はあると思うんですよ。見えない力というか。 そういうのもあって、「がんになって、これからどうやって生きていこう」と考えたときに「言おう」って思ったよね。それで、がんだってことを公表して、今日みたいに話したいなって。 ーー公表することを、誰かに相談は。 アンナ 先生には止められてはいないけど、「アンナさん、ステージ3Aってのは言わないほうがいいかも」とは言われた。「なんで?」って聞いたら「世の中の人は、ステージをすごい気にしてるけど、実際のところ、詳しくは知らない」って。「ステージ1だから助かるとか助からないとか、そういう話ではない。アンナさんの場合は、ステージ3Aだと言うと、重いと思われるし、言うとお仕事がなくなっちゃうかもしれないですよね」って。 ーーイメージ的にいろいろと。 アンナ 先生は、すごく親身になってそう話してくれけど、私は「でもね、先生。私ね、新しいお仕事がしたいんです」って言ったの。お仕事をさせてもらっていたことに対しては感謝しかないけど、がんになっても、これまでのような感じの仕事を続けていかなくてもいいかなって。 がんという新しい経験を通して、考えたこと、学んだこと、現実を発信できればと。私がステージ3Aだと言うことで「ああ、梅宮アンナって3Aなんだ。まだ私のほうがマシかも」って思ってくれるだけでも良いわけだし。すこしでもガッカリしたり、怖がったりすることが減ればいいなっていう。 でも、先生の言う通りっていうか、がんを公表したことで「さよなら」となった人はいますね。マネージャーさんとか。 写真=鈴木七絵/文藝春秋 がん公表でマネージャーと決別、免疫治療は一切やらず…梅宮アンナ(52)が語る、がんになって一変した価値観「日本が素晴らしい国だなと」 へ続く
平田 裕介