もう「専業主婦志望の女性」は見向きもされない…男女で「決定的に異なる」認識
「もはや結婚は不要」と強い決意をする
最終的に婚活を始めて3年で、隼人さんは結婚を断念しました。婚活自体、けして楽しいものではなく、むしろ苦しみの連続で、精神的にも経済的にも、これ以上は続けていられないと判断したそうです。同時に女性不信が高まり、ムリに結婚しても、かえって不幸になるだけと考えたといいます。 そうして婚活を止めてからは、解放感で一杯だったと言っていました。同時に結婚を考えなくなったからこそ、ヘンに意識せず女性とも会えるようになり、かえって日々が充実しているともいいます。またこの頃には、うらやましいと思っていた周囲で離婚する方も出たらしく、改めて結婚のリスクと、自分の判断も間違いではなかったと考えたとのことでした。 最近では結婚を諦めたからこそ、今まで以上に仕事と貯金にはげみつつ、資産運用も始めたといいます。まれに女性から言い寄られることもありますが、きっぱり結婚はしないと言い切っているそうです。 「今となっては、結婚を断念して本当に良かったと思っています。自分だけが一方的に一生支えるなんてまっぴらですからね。幸い、最近では周りで同じように考える方もいますし、未婚でもヘンな目で見られることもありません。私なら一人でも十分な貯金もできますし、今後は仕事と趣味で人生を充実させていきます!」
男性側の専業主婦希望はわずか数%
国立社会保障・人口問題研究所の2021年「第16回出生動向基本調査」によると、結婚する女性に専業主婦を望む男性は、わずか6.8%という結果です。また同調査によると、男性が女性に経済力を求める項目が、ここ30年で約2倍(48.2%)になっています。少なくとも最近の結婚は、男性が女性を一方的に養うような形では成立しにくくなっているのが現実です。 この理屈は、パート希望などでも同じといえます。男性にとっての共働きとは「互いに正社員」が基本であり、だからこそ支え合うことが可能です。パートでは、男性が働けなくなっても支えられません。子どもが小さかったり職場環境が悪かったりなら、相応の理解を示す男性は多いですが、愛情が後回しの婚活においては、やはり難色を示す傾向にあります。 本編の隼人さんは少しこだわりが強い男性でしたが、男女の立場を逆にしてみると理解できるのではないでしょうか。恋愛結婚の場合はともかく、最初から働く意欲のない、パートナーに依存する男性と結婚したい方は中々いません。人並み以上に仕事に取り組む女性なら尚更です。 幸い、大抵の男性は正社員なら、年収の高い低いを気にすることはありません。ひいては、高望みも相応に受け入れてくれる可能性があります。しかし、専業主婦希望などの「なるべく働きたくない姿勢」だけは控えることがおすすめです。 また、未来の子どものため、そして旦那さんが働けなくなった時のためにも、結婚後も働き続ける姿勢は必要です。