石破首相「居座り」で国難加速、旧安倍派〝取り込み工作〟…自民党内「1分1秒でも早く辞意表明すべき」 高市氏と「四人衆」はどう動く
ただ、石破首相周辺は、首相指名選挙の投票を棄権する自民議員が出る事態を警戒している。
安倍元首相がブレーンとして信頼を寄せた麗澤大学の八木秀次教授は次のように指摘する。
「石破首相の政権運営は早晩、行き詰まる。そして状況はより悪化するだろう。自民党の保守派は、国民が特に求める『安全保障』と『経済対策』の具体的な政策論を高く掲げ、主張しなければならない局面だ。党内で『政権交代』を行うぐらいの意気込みが必要だ。首相は自衛隊の最高指揮官だが、石破執行部のガバナンス崩壊を見ると、とても『有事』に耐えられない。覇権主義を強める中国や、核・ミサイル開発を強行する北朝鮮を念頭に置けば、手をこまねいている余裕はない。安倍元首相は、皇位の継承やLGBTをめぐる課題など、日本の根幹にかかわる争点を機敏に察知し、的確に取り組んだ。わが国が全方位的に国難に直面するなか、保守派議員は気概を持って立ち上がる正念場だ」