スティーブ・ジョブズ、40年以上前に「ChatGPT」のようなAIの誕生を予言していた
実際にAIで蘇ったスティーブ・ジョブズ
2011年にジョブズはがんで亡くなったが、まさに自身が予言していたような「デジタル人格」として蘇っている。 2023年3月、Twitter(現X)ユーザーがジョブズの声をAIに学習させ、ChatGPTのアプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)に接続し、ジョブズの声で回答を再生できるようにした。Facebookのメッセンジャーで音声会話も可能だ。 別のユーチューバーもElevenLabsのAIを用い、ジョブズの声を口調からトーンまで精密に再現した。Appleが著作権違反を申し立て、どちらも削除されている。 音声に限らず、スティーブ・ジョブズの知見や考え方までAIに学習させることは可能だが、米非営利研究機関「アレン人工知能研究所」(AI2)は、「ChatGPTに人格を与えると差別的発言などの有害性が増大する」という研究結果を発表している。
文:Takahashi Rikako