大阪桐蔭と東海大菅生の因縁対決 前回は降雨コールド センバツ
第95回記念選抜高校野球大会は第10日の29日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で準々決勝が行われる。第3試合に登場する大阪桐蔭と東海大菅生(東京)は2021年夏の甲子園で対戦し、23年ぶりの降雨コールドゲームとなった因縁の対決となる。 【今大会のホームランを写真特集で】 21年夏の甲子園は台風の影響などで順延が過去最多の7度に達し、東海大菅生は4―7と大阪桐蔭を3点差で追う八回表、チャンスを作りながら降雨コールド負けとなった。大粒の雨となった甲子園のグラウンドで、両校の主将が呼ばれ、球審から「ここで試合はゲームセット。お互い良い試合をしてくれた」と声をかけられた。 その様子をスタンドから見ていたのが、現チームの3年生たち。当時ノッカーだった東海大菅生の上田崇監督もスタンドにいた。28日の3回戦を勝利した後、上田監督は「2年前の借りじゃないですけど、それは当たり前のことだと思う。まず自分たちのできることをやるだけなので。今日みたいな展開をイメージしながら、取れる時に点を取っていきたい」と話した。 当時1年生だったエース・日当直喜投手(3年)は「自分たちの代は自分たちの代」とした上で、「打てるものなら打ってみろと思って投げる」と闘志をみなぎらせた。【円谷美晶】