無印良品の築40年のリノベーション住宅を拝見!実際の住み心地を聞いてきました
また、午後に伺ったにもかかわらず、薄日が差している室内は想像以上に明るい! 室内の壁がすべて白いのも一役買っていそうだなあ……と壁をよく見てみると、壁紙ではなく白い塗料が塗られていました。 この白い塗装は、剥き出しになったコンクリートの躯体に塗っていて経年の“味”をそのまま生かしています。 ミオさん「リノベーション前のコンクリートを生かした塗装というのが、本当に“味”だなと思っていて。お気に入りのひとつなんです」 この塗装、単なる“味”というだけでなく、塗装にすることで壁紙のようなメンテナンスの負担を減らすこと、また、艶のないマットな塗装で光を生かしながら受け止めるというメリットがあるそう。 目で見て触れてみると、無印良品の家づくりは「長く住む家」ということを細かいところまで考えているんだなと実感します。 画像の左側は新しく設置した壁。右側はもともとあったコンクリートの躯体に塗装した壁です。 違和感なく馴染みながら以前の住宅の“味”はそのまま生かしているのがよくわかります。 キッチンの換気ダクトも剥き出しのまま生かされています。ともすると無機質で荒削りに見えがちですが、ヴィンテージやアンティークなど「古くて良いもの」を愛するnidonesさんご夫婦の暮らしにはぴったりハマっているよう。 家具も、無印良品の家具とnidonesさんご夫婦が選んだ家具が見事に調和していて、暮らしの快適性と好きなものに囲まれる生活空間をつくっています。 お伺いした私ですら心地いいと感じる空間……そしてとても静か! インナーサッシを入れていることで、結果的に遮音性も高まっているんだとか。 nidonesさん「大きな道路から一歩入っただけの団地なのですが、実際に昨年10月から暮らし始めて本当に驚いたのがこの静かさ。もう、“ずっと家にいたい!”と思うくらいです(笑)」 また、壁や建て付けの家具で区切ることはせず、暮らしにあわせて編集できる間取りをつくるのも無印良品が手がける家の特徴。 nidonesさんご夫婦に引っ越してから間取りや収納などで変えたところがあるか尋ねると、寝室にある衣類収納スペースにつっぱり棒とカーテンをつけたり、キッチンのゴミ箱収納の数を見直したりしたそう。 ちょっとしたDIYも楽しみながら、“自分たちらしい暮らし”を模索する日々は、なんだかとてもおもしろくて快適そうでした!