フィンランド首相「トランプ氏は正しかった」…欧州各国は「国防費を増額すべきだ」
北大西洋条約機構(NATO)に昨春加盟したフィンランドのペッテリ・オルポ首相は11日、東京都内の日本記者クラブで記者会見した。「欧州は自らの安全保障と防衛にさらに責任を負わなければならない」と述べ、各国が国防費を増額すべきだとの考えを示した。 【動画】ウクライナの無人艇がロシア艦の攻撃かわして体当たり。ロシア艦は船首を海面に突き出しながら沈没
米国のトランプ次期大統領が第1次政権で、NATO加盟国の国防費負担が少ないとして不満を示し、脱退も示唆したことが念頭にある。トランプ氏が2018年に欧州のNATO加盟国に国防費増額を求めたことに触れ、オルポ氏は「トランプ氏は正しかった。その後ロシアはウクライナを攻撃した」と語った。
ロシアと隣接するフィンランドにとってウクライナ支援は「最も重要な安全保障への投資」とし、継続する姿勢を強調した。北朝鮮の露派兵については「日本とフィンランドにとって共通の懸念だ」と述べ、緊密な連携に意欲を示した。(国際部 村上愛衣)