ネタバレ騒動、サイバー攻撃… ネットが発達したばかりに起こった令和のアニメ珍事件
『劇場版コナン』を悩ませるネタバレ…公式が異例の対策も
元号が「令和」になってから、早くも5年あまりが経ちました。SNSが発達し、欲しい情報が簡単に手に入るようになりましたが、それに伴ったアニメにまつわる珍事件が多数起こっています。 【画像】ファン悲鳴! こちらが1か月以上「おあずけ」を食らった作品です(5枚) 令和になったばかりの2019年に起こった「映画コナン ネタバレ騒動」が良い例です。劇場版23作目となった劇場版『名探偵コナン 紺青の拳(こんじょうのフィスト)』公開時、当時Twitter上で「コナンを観に行きたい」などとツイートしたユーザーに対し、「犯人は○○(伏字の中に犯人の名前が記載)」というネタバレのリプライが送られたり、犯人の名前をアカウント名にした人物から「いいね」が付けられるといった騒動が起こりました。 劇場版『コナン』に関しては、それ以降もネタバレに悩むことになります。2023年に公開された劇場版『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』では、先行上映に参加した視聴者がSNS上にネタバレを投稿したことが大問題に。これは日本ではなく中国で起こったことなのですが、公式宛てに多数の意見が寄せられたそうで、『コナン』の劇場版公式アカウントは「名探偵コナンを応援してくださっている皆様へ」と題する文書を掲載し、視聴者に配慮ある投稿をするよう求めました。 そんな騒動があったからでしょうか。今年公開された最新作『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)』は、コナン史上初めて事前の試写会が行われませんでした。 上記でも少し触れましたが、令和にはツイッターが「X」へと名称変更したことも話題となりました。それに合わせてさまざまな仕様変更が行われ、それによって珍事が起こってしまったアニメ作品があります。 それは、2024年にアニメ化が発表された『クレバテス-魔獣の王と赤子と屍の勇者-』です。アニメ化発表時にX公式アカウントが立ち上がったのですが、プロフィール変更規制に引っかかり、正式タイトルではない「くれ」というたった2文字のアカウント名となってしまっていました。 情報解禁前に前もってアカウントを作成しており、解禁までダミーのアカウント名にしていたのでしょう。その後、しっかり申請が通ったようで、アカウント名は『「クレバテス-魔獣の王と赤子と屍の勇者-」TVアニメ公式アカウント』へと変更されています。 そして、SNS関連ではないですが、令和に起こった最大の事件といえば「東映アニメ不正アクセス事件」ではないでしょうか。2022年3月、日本の老舗アニメスタジオである東映アニメーションが、第三者からの不正アクセスを受けたことで、一部作品の放送スケジュールに影響が生じると発表しました。 影響があったのは『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』『デリシャスパーティ プリキュア』『デジモンゴーストゲーム』『ONE PIECE』の4作品で、なかでも『ダイの大冒険』は恩師の復活と宿敵の最期を描く第73話が、『デパプリ』は3人目のプリキュアの初登場がそれぞれ1ヶ月以上先延ばしとなってしまい、ファンから怒りの声が多く上がりました。
米田果織