入試直前の荒療治「1科目10点上がる」ヤバい学習法
受験が近づくにつれて、さまざまな不安や焦りを抱える受験生や親は多いと思います。それらを解消するためにはどうしたらよいのか。短期集中連載「現役東大生が解決! 受験お悩み相談室」では、偏差値35から東大合格を果たした漫画『ドラゴン桜2』(講談社)編集担当の西岡壱誠氏が率いるカルペ・ディエムのメンバーが、数多くの受験生を指導した経験を基にした解決策を伝授します。【連載第10回】 【漫画で読む】読解力を上げる方法について説明する「ドラゴン桜2」のシーン ■入試前の荒療治「ハーフタイム過去問演習」
「本番できちんと実力を発揮できるか」が不安だという人は多いのではないでしょうか。「試験の点数がなかなか安定しない」「まだ合格点に届かない」という悩みを抱えている人もいるかもしれません。 今の時期からでも点数を伸ばし、安定させるためにはどうするか、悩んでいる受験生は多いと思います。「でも、この時期からそんなに一気に成績を上げるなんて」と思っている人もいることでしょう。 そんなときにおすすめの勉強法があります。わりとハードな勉強法であり、普通の勉強とは全然違うやり方をするので、人によっては「そんなことできないよ」と思うかもしれませんが、人によっては一気に点数を高くすることができます。
今回は荒療治の勉強法である「ハーフタイム過去問演習」についてみなさんにお話ししたいと思います。 ハーフタイム過去問演習のやり方は簡単です。 「試験時間を半分にして、過去問を解く」 ただこれだけの勉強法です。例えば共通テストの国語の試験時間は90分ですが、それを45分で解くのです。英語筆記試験は80分なので、40分を制限時間として解くことになります。これを、新しく解く過去問で実行してみるのです。 回数は1回でもいいですが、もし可能なら3回くらいはやってもらえればと思います。言ってしまえば、ただこれだけの勉強法になります。
一見すると、なんだかわけのわからない勉強法に見えるかもしれませんし、「そんな短い時間では解けないよ!」「そんなことをして何になるの?」と思うかもしれませんが、これは本当に直前期にしかできない荒療治です。 この勉強法がハマらない人もいますが、点数を大幅に上げることができたという受験生も一定数いて、これで1科目10点上がった人もいるくらいの勉強法です。 ■追い詰めれたときこそ真の実力が発揮される 当然のことながら、制限時間が半分になっているということは、2倍速で問題を解く必要があります。通常20分で解いていた問題を10分で解くことになり、「こんな短時間では無理だ!」と音を上げてしまうことと思います。でも、実はそれがいいのです。20分かかる問題を10分しか時間がない状態で解くことで見えてくる世界があります。