海外セレブのディープフェイク被害、これからどうなる? セレブとAI技術の行方
セレブのディープフェイク動画がバズったケースを紹介!
バズったセレブのディープフェイクは色々あって、例えばTikTokのアカウント@deeptomucruiseは、カメラマン兼資格効果アーティストのクリス・ウメとマイルズ・フィッシャーの共同プロジェクト。トムがパリス・ヒルトンとモーニング・コーヒーを楽しんだり、興奮状態でワイシャツを仕立てる姿が満載。トム公認でないこともわかるようになっていて、良心的だ。キアヌ・リーブスが「女性と暮らすときの便座マナー」を説明したり、ピンポンダッシュする少年をうっかり手助けしてしまう親切すぎるキアヌの姿が楽しめるTikTokのアカウント@Unreal Keanu Reevesも同様と言えるだろう。スーパースターの知られざる私生活の一部を創造したパロディ映像として楽しめる内容になっている。
@deeptomcruiseのクリエイターたちは、2021年に設立されたMetaphysic社メンバーで、この会社はアン・ハサウェイやオクタヴィア・スペンサーといった役者が肖像の合法的なデジタルアバターを作成するために同社の技術を利用しているとの情報もある。また彼らのようにディープフェイク製作をキャリアとするクリエイターも多数登場している。例えばDesiFakesは、『(500)日のサマー』(09’)の主人公の顔をブルース・リーに置き換えたり、『パルプ・フィクション』(94’)と『となりのサインフェルド』(89’)映像を使ってコメディ俳優ジェリー・サインフェルドを彼らしく銃殺させた映像が話題になっている。
またYouTubeのアカウントCtrl Shift Faceは、シルベスタ・スタローンとターミネーターをマッシュアップさせてみたり、『シャイニング』(80’)でジャック・ニコルソンが演じたジャックをジム・キャリーに置き換えたり。彼はニコルソンからキャリーへ変身させる過程もYouTubeにアップしていて、クリエイターを目指す人の参考になりそうだ。