大阪「づぼらや」100年の歴史に幕 ふぐ看板なくひっそりと
大阪・新世界に本店をおく、ふぐ料理店「づぼらや」が15日に閉店し、創業100年の歴史に幕を下ろす。 【写真特集】通天閣と巨大ふぐ看板(8月31日撮影)
長年親しまれた名物の巨大「ふぐ看板」が今月3日未明に撤去されて以来、その光景を目に焼きつけようと見物人も多い。しかし、写真を撮る人たちからは「通天閣を撮ってもなにか物足らない」という声が多数聞かれていた。 づぼらやは、新型コロナウイルスの影響で4月から臨時休業していたが「営業再開せず15日で閉店する」と発表している。
15日もづぼらやの店舗を写真撮影する人の姿が多くみられた。大阪市浪速区の30代女性は「ネットのニュースで15日に閉店と書いていたから近くに来たついでに寄った。看板が撤去されていると、こんなに寂しい気持ちになるんだと改めて思った」と話していた。 近くの飲食店で働いているという大阪市天王寺区の30代男性は「ふぐの看板は台風が来たりした時でも、いつでも吊るされてあったんで、なくなってから新世界の風景にすごく違和感を感じます。もう寂しい話題はこれ以上いらない」などと話していた。