9回1死一、二塁、正木（31）が空振り三振に倒れ、厳しい表情の小久保監督（左から2人目）（撮影・穴井友梨）

　◆ソフトバンク2―3西武（7日、みずほペイペイドーム） 　今季初めて黒星が四つ並んだ。最下位の西武に痛恨の逆転負けで4連敗。新しい形で挑んだリリーフ陣がリードを守り切れなかった。打線も14残塁の拙攻。小久保監督は「今年一番苦しい時期がここに来たなという感じ」と胸の内を明かした。 ■牧原大成の技術が詰まった一振り【写真】 　先発スチュワートが初回に1点を先制された。3回に2点を奪って逆転し、連敗中の嫌な流れを一度は断ち切った。来日6年目の右腕は7回2死一、二塁のピンチで栗山巧を遊ゴロに打ち取り、お役御免。1点差で新たな勝ちパターンに託した。 　松本裕樹、藤井皓哉、津森宥紀と離脱する中、「8回の男」に繰り上がった杉山一樹が誤算だった。2死二塁から西川愛也に同点の中前適時打を献上。同点の9回は新守護神のヘルナンデスが手痛い一発を浴びた。 　小久保監督は「それはそれで仕方がないところはある」と責めることはなかった。苦しいブルペン事情を象徴するような逆転負け。倉野投手コーチは「今日の時点ではベストな選択だった。結果が伴わなかったのは申し訳ないです」と話した。 　1日に11ゲーム差あった日本ハムとは7差まで接近。同日に15となった優勝マジックナンバーは止まったままだ。腰の治療などで渡米していた守護神のオスナが再来日し、早期復帰の可能性も見えてきたのは救い。最終盤に試練の時を迎えたが、今こそチーム一丸となって突き進む。（小畑大悟） 【#OTTOホークス情報】 【おすすめ記事　小久保監督一問一答完全版】 渡米していた守護神ロベルト・オスナが再来日。小久保裕紀監督との面談で語ったことは？ 【▼小久保監督一問一答完全版は下記関連リンクから▼】