ウォルマート 、Amazonに対抗するためオンライン事業を強化中。美容分野と中古品分野を続々拡充
eBayにも狙いを定める
前述したとおり、ウォルマートはAmazonのeコマース戦略をもうひとつ踏襲している。それは、1700以上の販売者による500万点の商品を取り揃えた再販事業のリソールド アット ウォルマートの強化だ。なお、Amazonは8月初め、オンライン再販マーケットプレイスの名称をアマゾンウェアハウス(Amazon Warehouse)からアマゾンリセール(Amazon Resale)に変更すると発表している。 また、カナベス氏はウォルマートがコレクターズアイテムのトレーディングカードの品揃え拡大に注力している例を挙げ、「ウォルマートがライバルのeBayにも狙いを定めていることを示唆している」と語る。 実際、eBayはニッチなカテゴリーに注力しているため、AmazonやウォルマートやTemu(テム)との激しい競争に対応することができている。eBayは第2四半期中に、コレクターズアイテムやリファービッシュ品などのカテゴリーにおける好調な業績もあり、20億ドル(約2924億円)を超える収益を報告した。 eコマースの競争が激化の一途をたどる現在、ウォルマートはAmazonと同様に、顧客に膨大な種類の商品を提供することを目指している。コンサルティング会社のカーニー(Kearney)で消費者プラクティスのパートナーを務めるウェイド・ジュブリー氏は、「ウォルマートがeコマース事業を成長させるために経験豊富な競合他社らを参考にするのは必然だ」と述べる。 「マーケットプレイスの関連性を維持するには、フレッシュで関連性の高いコンテンツと製品が不可欠だ。コンテンツが古くなるが否や、消費者は関与をやめて、すぐに利用できるほかの数々のオプションのいずれかに移行するからだ」とジュブリー氏は言う。 つまり、サンダース氏が言うように、「Amazonもウォルマートも成長のある分野に向かっている。そうしない理由はないだろう」ということなのだ。 [原文:Walmart beefs up its third-party marketplace to further take on Amazon] Allison Smith(翻訳:ぬえよしこ、編集:島田涼平)
編集部