インカレフィギュア、個人は佐藤駿と住吉りをんの明治大学がアベックV 女子2位は岡山理科大学の三宅咲綺「一つ前進した」
フィギュアスケートの日本学生氷上選手権大会(全日本インカレ)が山梨県甲府市の小瀬スポーツ公園アイスアリーナで開かれた。1月7日は女子7・8級フリーがあり、明治大学3年の住吉りをん(オリエンタルバイオ/明治大学)が192.29点で初優勝を飾った。2位に岡山理科大学4年の三宅咲綺、3位に中京大学2年の河辺愛菜が入った。 【写真】2位に入った三宅咲綺の美しい演技
住吉りをんは中学、高校に続きタイトル獲得
住吉は冒頭でダブルアクセル(2回転半)ジャンプをきれいに決めると、演技後半の3回転ルッツ-3回転トーループを着氷。スピンはすべて最高のレベル4を獲得し、フリーも1位の127.89点を出した。全国中学校大会(全中)、全国高校選手権大会(インターハイ)と合わせて学生タイトルを獲得した。「全中、インハイと優勝していたので、インカレも優勝したい気持ちが強くて緊張はしたんですけど楽しく滑れた」と話した。今後はFISUワールドユニバーシティゲームズ(イタリア)、国民スポーツ大会、チャレンジカップ(オランダ)に出場予定でプログラムの完成度を高めていく。 2位はSP3位の三宅。ダイナミックな3回転トーループ-3回転トーループの連続ジャンプをはじめ、すべてのジャンプを着氷させ、フリー2位で順位を上げた。「今季ジャンプが全部下りられたのは初めてだったので、一つ前進した」と笑顔。今月末の国民スポーツ大会は大学がある岡山県で開催される。「岡山の県を背負ってしっかり頑張っていきたいと思います」と目を輝かせた。 3位の河辺は冒頭で得点源のダブルアクセル-2回転トーループ-2回転トーループを成功させ、コレオシークエンスでも魅了した。「最後まで集中力を途切れさせず滑り切れたので気持ちが良かった」と振り返った。来季に向けてはプログラムの構成を上げたり、ジャンプの回転不足を減らせるように改善したり、レベルアップを図る。
団体は3人入賞の中京大学が優勝
女子団体は3人が入賞した中京大が昨年に続き頂点に立った。2025年四大陸選手権代表の松生理乃(2年)は、「愛菜ちゃんがすごい頑張ってくれたので、『ありがとうございました』って感じです。優勝することができたのでよかった」とほっとした表情を見せた。 今大会に出場した4年生の中では三宅のほか、中京大主将の山下真瑚(まこ)、ノートルダム清心女子大学の永見千代乃が競技継続を表明している。永見は今季、全日本選手権に初出場したが、在学中にけがで練習ができないシーズンがあり、満足いくまで競技を続ける意向。「課題がいっぱいあるので一つずつトレーニングしていって、パワーアップして来シーズン迎えるようにしたいです」と意気込みを語った。
第97回日本学生氷上選手権大会 女子7・8級フリー
1月7日@小瀬スポーツ公園アイスアリーナ 【女子団体】 1位 中京大学 2位 明治大学 3位 法政大学 【女子個人】 1位 住吉りをん(明治大学) 192.29点 2位 三宅咲綺(岡山理科大学)187.61点 3位 河辺愛菜(中京大学) 185.03点 4位 江川マリア(明治大学) 177.42点 5位 山下真瑚(中京大学) 171.43点 6位 吉田陽菜(同志社大学) 170.82点 7位 松生理乃(中京大学) 169.34点 8位 渡辺倫果(法政大学) 162.17点
浅野有美