膠着相場に変化は起きる?「11月相場」に期待が高まるワケ
年の瀬の気配が徐々に強まる11月。足元の株式市場は膠着感が強い状況が続くが、年末に向けて変化は起きるのか(写真:ブルームバーグ)
「寄せ線(十字足のこと)とは、朝の初値と後場終り値が同値または1、2円という僅少の差にて大引けしたるをいう。長き線にてほとんど中心点に寄付大引したるは変化の要点にて、特に注意を要するところなり。短き寄せ線は多く分岐を表示、長きは変化を意味するものと知るべし」(株式之研究社発行『酒田戦術詳解』) 昭和25年(1950年)に出版された古い罫線分析の本には、このように記されている。70年以上も前、まだボリンジャーバンドもRSI(相対力指数)もストキャスティクスも紹介されていなかった頃の解説だが、解釈の仕方は今の一般的な見方と一緒だろう。長い日足に出現した、寄り引け同値に近い十字足。これは「変化を意味する」かもしれない。
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岩本 秀雄