小池都知事が定例会見6月8日(全文1)児童相談の体制をさらに強化
東京都の小池百合子知事が8日午後2時から都庁で定例記者会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「【中継録画】東京都・小池百合子知事が都庁で定例会見(2018年6月8日)」に対応しております。
児童相談体制の強化について
小池:さて、皆さんこんにちは。よろしくお願いします。 朝日新聞:それではこれから知事の定例記者会見を始めます。 小池:それでは本日合計で4件お伝えしたいことがございます。まず冒頭でございますが、ちょっと待ってくださいね。先日、結愛ちゃんっていう5歳のかわいい女の子が、大人でも書けないぐらいの素晴らしいメモ、素晴らしいメモって言ったら、もう本当に心揺さぶられる、そんなメモを残して亡くなられた事件。これについては本当に、私自身もなんとかならなかったのかという思いでいっぱいでございます。そこで、児童相談体制の強化を図りたいと、このように考えております。今申し上げましたのは今年の3月、5歳のお子さまが児童虐待で目黒で亡くなったというケースであります。児童相談所が関与していながら、このような痛ましい事件が起きたということについては極めて残念でございます。そしてあらためてご冥福をお祈りしたいと存じます。 この事件を受けまして、児童相談の体制をさらに強化をいたします。そのためにまず関係局に児童福祉司、児童心理司、そして保護所の職員の増員をいたします。それによって児童相談所の体制を強化いたします。それから夜間、休日の相談体制など、24時間365日子供を見守る体制を強化いたします。法的対応力を強化するということなど、さらには地域でのネットワークのさらなる強化ということで、早急に検討するように指示を出したところでございます。 そのための人員や予算については通常の査定とは切り離しまして、優先的に措置をしていきたいと考えております。実はこれまでも都といたしまして、これらのいわゆる児童虐待、このところ大変、残念ながら急増しております。そして深刻化もしているということから、この3年間で児童福祉司、児童心理司、こういった専門の方々、実は119名、3年間で増やしております。それから現役の警察官、そして警察官のOBの方、それぞれ児童相談所全体で27名配置をしてまいりました。加えて非常勤の弁護士、協力弁護士を45名配置するなど、警察との連携や法的対応力の充実を図ってきたところでございます。一方で今回このような事件が起こってしまったということであります。 前の、香川から引っ越してこられたケースでありますけれども、ここからの連携がどうだったのかという点も残りますし、また今回、担当の品川の児相が出掛けたけれども会えなかったというようなことも重なりました。まさに不幸が重なってしまったことによって尊い命が奪われたこと、憤りを感じると同時にわれわれ、何をなすべきなのか、あらためて足元を見、また今、申し上げましたような形で、まずは強化をしていきたいと、このように考えております。 それから警察との連携でございますけれども、現在の情報共有の協定内容を見直します。そして子供の安全確認など、日常での情報共有を進めて、いっそう強化をしてまいりたいと存じます。いずれにしましても、最近この子供の虐待、児童虐待があまりにも急増しているという、その背景にいったい何があるのか、そういった根本問題も含めて、本件に対しまして東京都として、全庁一丸となって、そしてまたスピード感を持って体制強化を進めてまいることといたします。まずは冒頭この件についてお伝えをいたしました。