スマホ市場の停滞感打破なるか? ついに動き出したWindows10スマホとは
iPhoneやAndroid端末は、ハイエンドモデルの場合端末価格が7万円から10万円前後と高価なものが多く、この点については一部のユーザーから批判の声が挙がっていました。一方、FREETELのWindows Phoneは予定価格が19800円から29800円、マウスコンピューターのMADOSMAも直販価格が31297円とiPhoneやAndroid端末の人気モデルの半分程度の値段。既存のスマートフォンユーザーが試してみたくなる価格設定で参入することは重要なポイントだと言えるでしょう。しかしながら、iPhoneやAndroidのハイエンドモデルに慣れ親しみハイスペックに対して“目が肥えた”日本のユーザーに受け入れられるためには、価格だけでなく必要十分なスペックを備えていることも必要。コストと機能・性能のバランスが求められるものと考えられます。
一方、ビジネスシーンでの利用については、企業で使用されているパソコンの大部分がWindowsである点や企業の社内システムを動かすサーバーOSのほとんどがWindows Serverシリーズであることを踏まえると、Windows Phoneにはこうした業務環境との高いレベルでの連携を期待することができます。Microsoftは現在までに「Microsoft Office」をiOS、Android向けに相次いで提供開始していますが、文書作成・閲覧以外の面では異なるOS同士の業務連携には課題を残していました。 この点について、FREETELの発表会でWindows Phoneの法人向け販売で協業することを発表したダイワボウ情報システムの松本祐之さんは、iOS、Androidに業務での使いにくさが残る点を挙げ、「(Windows Phoneには)社内システムと同じレベルの生産性やセキュリティを担保できる点に期待している」とコメント。Windows Phoneがスマートフォン市場で確固たるシェアを取れるか否かは、パソコンに匹敵する業務生産性を実現できるかが大きなポイントとなるでしょう。