中学生が「一番なりたい職業」はスポーツ選手とイラストレーター、公務員や教師も人気――LINEリサーチ調査
LINEヤフー株式会社によるスマートフォン専用のリサーチプラットフォーム「LINEリサーチ」では、全国の中高生を対象に「将来一番なりたい職業」と、その職業に就きたい理由、「将来、働く会社を選ぶときに重視しそうなこと」を調査し、結果を発表した。 【画像】中高生のなりたい職業TOP10 前年の調査では男子中学生と男女高校生で「国家公務員・地方公務員」が1位だったが、今回は男子中学生では「スポーツ選手」が1位になった。また女子中学生では前年は「教師・教員・大学教授」が1位だったが、今回は「イラストレーター」が1位になった。なお、男女中学生とも、前年の1位が今回の2位となっている。 また、男女高校生では今回も「国家公務員・地方公務員」が1位となった。 【調査概要】 ・LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査 ・調査対象:日本全国の中学生・高校生の男女 ・実施時期:2024年11月21日~2024年11月25日 ・有効回収数:1039サンプル ※性別年齢構成比を市場に合わせてウェイトバック ■将来一番なりたい職業 中学生の傾向を見ると、男子中学生では前年調査で2位だった「スポーツ選手」が、今回は1位になった。次いで「国家公務員・地方公務員」「YouTuber、Vtuberなどの動画投稿者」「システムエンジニア・プログラマー」がランクインした。 女子中学生では「イラストレーター」「教師・教員・大学教授」「看護師」が前年同様上位にランクインした。また、前年はランキング外だった「美容師・理容師」が、今回は4位に入っている。 次に高校生の傾向をみると、男子高校生では「国家公務員・地方公務員」「教師・教員・大学教授」「システムエンジニア・プログラマー」がTOP3となった。続く4位は、3位とほぼ同率で「機械エンジニア・整備士」だった。 女子高校生のTOP3は、「国家公務員・地方公務員」「看護師」「教師・教員・大学教授」だった。 このように、高校生の1位は、男女ともに昨年から引き続き「国家公務員・地方公務員」となった。また、「教師・教員・大学教授」は男女ともに昨年よりも上位になった。「弁護士・裁判官・検察官」や「医師」といった、国家資格が必要となる職業も上位にランクインしている。 そのほかにも、「決まっていない・わからない」と回答した割合は高校生よりも中学生のほうが高く、特に男子中学生では2割台後半と高めとなった。また、中学生の男女で1位だった「スポーツ選手」と「イラストレーター」は、高校生ではランキング外となった。 ■将来一番なりたい職業に就きたい理由 中学生の「なりたい職業TOP3」に就きたい理由としては、スポーツ選手や先輩が活躍する姿をみて憧れたり、好きなことをして稼ぎたいという気持ちや、安定した収入を得たいという現実的な目標による理由が並んでいる。 また、教師や看護師になりたい理由では、家族など身近な人の影響や、自分が支えられた経験から誰かを支えたいという意見もあった。 高校生の「なりたい職業TOP3」に就きたい理由では、中学生と同様に家族や恩師からの影響のほか、国や地域のために仕事をしたい、自分の得意分野を生かしたいといった声や安定を求めるような声も見られた。 ■働きたい会社を選ぶポイントは「休み」や「待遇」 働く会社を選ぶときに「特に重視しそうなこと」を中高生に5つまで聞いたところ、全体のTOP2は「休みがしっかり取れる」「給料/ボーナスなどの待遇がいい」の回答となり、4割台後半から5割の高い割合となった。順位に違いはあるものの、中高生の男女すべてにおいて「休みがしっかり取れる」「給料/ボーナスなどの待遇がいい」「人間関係/職場の雰囲気がいい」がTOP3に入っている。 中学生の傾向をみると、男子中学生のTOP2は「給料/ボーナスなどの待遇がいい」「休みがしっかりと取れる」で、7位には「大企業」がランクインした。 一方、女子中学生のTOP2は「休みがしっかり取れる」「人間関係/職場の雰囲気がいい」となった。また、男子中学生と比べて「仕事の内容が、自分のやりたいこと/得意なことである」「服装やヘアスタイル(髪型や髪色)が自由」が高い割合でランクインしている。 高校生の傾向をみると、男子高校生のTOP2は「休みがしっかり取れる」「給料/ボーナスなどの待遇がいい」で、9位には「将来性がある/注目の業界の企業」が入っている。 女子高校生のTOP2も同じく「休みがしっかり取れる」「給料/ボーナスなどの待遇がいい」だが、男子高校生と比べて5割台と割合が高く、より重視していることがわかる。 中高生を比較すると、「福利厚生/社員へのサポート制度が充実」「仕事の内容が、自分の能力や適性に合っている」「将来性がある/注目の業界の企業」といった企業の具体的な環境や仕事内容に関する回答については、高校生のほうが高い割合となった。
こどもとIT,高橋正和