50代の肌印象が変わる!松本千登世さんが使い続けたいスキンケアって?
あのころより、かっこよく着こなせる服があると気づいているはず。あのころより、エフォートレスになじむジュエリーがあると気づいているはず。それなのになぜ、肌に対しては「あのころ」を求めるのだろう? 今こそ考えたい、美容の新視点。 【写真】50代におすすめのスキンケア
正直にいうと、私が美白に目覚めたのは、遅ればせながら、ここ数年のこと。シミに悩んでいないからでも、すっかりあきらめてしまったからでもないのです。ひと言にするなら「ほかの悩みのほうが、より気になっていたから」。たるみやシワの悩みが深刻で、美白を後回しにしていた、理由はただ、それだけ。ところが数年前から、まるで示し合わせたように、「疲れてる?」「寝てないの?」「大丈夫?」とまわりに心配される機会が増えました。そんな自分を引いた目線で観察、分析してみると? 原因は、おそらく、たるみやシワなどのエイジングサインそのものではなく、顔のどんより感や全体的な影印象にあると悟ったのです。大人はまわりを心配させない美容が必要なんじゃないか。元気そう、楽しそう、幸せそう、といったいきいきとした印象をつくる美容が大事なんじゃないか。そのためには、美白。こうして、目覚めたというわけなのです。 今シーズン、特にその進化ぶりに注目が集まり、プロたちも色めき立っている美白コスメ。いち早く使いはじめて、肌の静かな変化に気づかされたことがあります。それは、トライしたい口紅の色や質感のバリエーションが増えたこと。それまで、くすみがかった肌のトーンに寄り添うように、能動的に「映える」よりも、消極的に「浮かない」ものばかりを選んでいたのが、今季は新しい色や質感に挑戦したいと思えるようになった。安心感のある無難な色でなく、むしろ避けてきた色や質感をあえて選んで新しい自分に出会いたいと思うようになったのです。 それは、白いシャツを新調したときの気分と似ているのかもしれません。白いシャツを清潔に上品にまとえたら、ジャケットを合わせてもデコルテを大きくあけても、メンズライクなストレートパンツもシアーなロングスカートも、インパクトのあるネックレスもバングルも、と、着こなしは自由自在。自分自身の可能性が広がるようで、ワクワクさせられる、あの気分に。 もう一度、白シャツを新調するイメージをもって、本気の美白ケアにチャレンジしてみてほしいと思います。「レーザーでシミを消す」のとはまた違う、自分の「肌の明るさの伸びしろ」を愛おしく思うはず。それこそが、進化した美白が教えてくれること。