ファストフード店で「コーヒーだけ」の注文は非常識ですか? 滞在時間によるでしょうが、なんとなく気が引けます…。
ファストフード店は、忙しい毎日の中でちょっとした息抜きや暇つぶしに最適な場所です。コーヒーだけの注文だったとしても、ゆっくりと過ごす時間を取るだけでリフレッシュになるでしょう。 しかし、ファストフード店でコーヒーだけを注文することに、他の利用者や店員さんの視線を気にしてしまう方がいるようです。果たして、コーヒーだけの注文は迷惑行為なのでしょうか。今回はその疑問について考えてみましょう。 ▼町内会費の支払いを拒否したら「今後ゴミを捨てるな」と言われた! 本当に従う必要はあるの?
ファストフード店はコーヒーのみの利用も歓迎
日本マクドナルド公式アカウントは、2024年2月14日にX(旧:Twitter)で「コーヒーだけ注文するのは気が引ける」と感じているお客様に対して、「むしろ大歓迎」という画像を投稿しました。 モスバーガーの公式アカウントは、マクドナルドよりも早い2022年1月17日に「モスでコーヒーだけ飲んだっていいんだぜ!ほっこりひと息どうぞー」という投稿をしています。 このようなファストフード店の意向がある以上、コーヒーだけの注文に不安を感じる必要はないと考えられます。実際にそれぞれの投稿に対して、多くの人が「いいね」を押して「歓迎ありがとうございます」などと返信しています。
ドリンクやスイーツメニューの拡充
近年、ハンバーガー店やドーナツ店などでは、カフェとしての利用者を増やすためにドリンクやスイーツメニューの拡充が盛んに行われています。 この動きを裏付けるのが、株式会社富士経済が「ファストフードをはじめとする外食の国内市場を調査」した結果です。ファストフード店では表1の通りランチとディナーの間のアイドルタイムの利用率が15%に上っていて、顧客の獲得に動いていることが分かります。 表1
※富士経済グループ「ファストフードをはじめとする外食市場を調査」を基に筆者作成 ■ファストフード店のコンセプトの変化 近年、多くのファストフード店は従来の食事を取る場所という枠組みを超え、寛ぎの空間を提供するカフェとしての役割も担うようになりました。 コーヒーだけでなく、Wi-Fiやコンセントなど、仕事やひとり時間を充実させるためのサービスが充実した店舗も増えています。