中谷潤人、WBC総会参加のため渡欧 井上尚弥戦の期待する声には「そこを見据えて強くならないと」【ボクシング】
ボクシングWBCバンタム級王者の中谷潤人(26)=M・T=が7日、WBC総会(8~14日、ドイツ・ハンブルク)にスペシャルゲストとして参加するため羽田空港を出発した。2月に同級王座を獲得して世界3階級を制し、各種のパウンド・フォー・パウンド(PFP、全階級最強ランキング)でもトップ10に名を連ねるようになった中谷の参加をWBCも大きく告知している。 「WBCの緑のベルトは小さいころから見てきた。そのベルトを取れて、総会に参加させていただけるのはすごくうれしい。いろんな方とお会いしてたくさん刺激をもらってきたいと思います」と中谷。中学卒業後に単身渡米し、現在も試合前には必ずロサンゼルスでトレーニングしているが、欧州は初めて。「街並みがすごくきれいで、クリスマスシーズンで飾り付けもあると聞いているので、そういったところでもリフレッシュできたら」と、目を輝かせた。 1階級上のスーパーバンタム級では、世界4団体統一王者でPFP1位を争う井上尚弥(大橋)が「PFP1位を目指している若者(中谷)がいる。待つしかないかな」と発言。大橋秀行会長も来年中に「みんなが期待する日本人同士の大きな試合を」と話すなど、中谷戦をにおわせている。 大橋会長の発言を受けた中谷は「期待度が高まってきている感覚もありますし、そういう声はモチベーションにもなります。まだバンタム級ですけど、しっかりそこを見据えて強くならないと。以前からずっとイメージはしているので、そこにプラスしていきたいと思います」と、前向きに話した。 強くなるためには総会期間中でも手を抜かない。荷物には練習着一式を詰め込んだ。「練習はどこでもできます」と、笑って話した中谷はドイツでもたゆまず進化し続ける。
中日スポーツ