テニス=ATPファイナル、世界1位シナーが優勝 イタリア勢初
[トリノ 17日 ロイター] - 男子テニスの今季ツアー最終戦、日東電工ATPファイナルは17日、トリノで決勝を行い、世界ランキング1位のヤニク・シナーがイタリア勢初の優勝を果たした。 シナーは第5シードのテーラー・フリッツ(米国)と対戦し、6─4、6─4のストレート勝ち。今年の全米オープン決勝の再戦となった試合を85分で終わらせ、今大会では1986年のイワン・レンドル(旧チェコスロバキア)以来、初戦から1セットも落とさず頂点に立った。 シナーはコートインタビューで「本当に素晴らしい1週間だった。イタリアでは初となるタイトルなので、自分にとって非常に意味がある。非常にうれしいし、とても特別だ。私は対戦相手ごとに何が最も効果的かを理解しようとし、可能な限りベストなプレーを心がけている。それが鍵だった」と振り返った。 シナーは直近27試合のうち26試合で勝利し、今季ツアー最多となる8度の優勝。シーズン70勝目をタイトルで祝った。 一方、米国人選手として2006年のジェームズ・ブレーク以来の決勝に臨んだフリッツは、大会後の最新世界ランキングで自己ベストの4位に入る見通し。「ヤニクと彼のチームを祝福したい。素晴らしい1年だった」と称賛した。