古今東西 かしゆか商店【染め分けの皿】
「まったくの手探りで困難も多い分、昔から夢見ていた色や形を自由に追求できる。青瓷を始めたことで、家業の器へのアプローチも広がって、今、ものづくりがとても楽しいんです。正解がわからなくても、夢を持って挑戦し続けることに意味は十分あるんですね」 今の時代に必要とされ、楽しく使われて、未来に残り続ける仕事をしたい。坂本さんの言葉を聞いて、鳥取の手仕事に惹かれた理由が、少しわかった気がしました。
染分三色八寸皿 作/因州・中井窯
左/掛け分け技法による器を、鳥取では「染め分け」と呼ぶ。φ× 13,200円。右/染分薬味入れ 1,980円。●いんしゅう・なかいがま/鳥取県鳥取市河原町中井243-5 TEL 0858 85 0239。工房併設の展示室では器の一部を購入できる。
photo_Keisuke Fukamizu hair & make-up_Masako Osuga editor_Mas...