ブラジルでサービス停止のX、ソフトウエア更新でアクセス可能に
(ブルームバーグ): イーロン・マスク氏が率いるX(旧ツイッター)が、ブラジル最高裁判所にサービス停止を命じられた問題で、同国のインターネットプロバイダー協会は18日、Xがソフトウエアの更新により、ブラジルのソーシャルメディアネットワークの遮断を迂回(うかい)したと発表した。
Xは、ブラジル最高裁が8月28日に下した命令により、サービスが遮断されたが、17日夜から多くの人々へのアクセスが回復した。ブラジルの利用者は18日、目覚めるとXが再び機能していることに気づき、命令が撤回されたのではないかという臆測が飛び交った。
ブラジル・インターネット通信プロバイダー協会(Abrint)の説明によると、Xはソフトウエアの更新により構造を変更し、サンフランシスコのサイバーセキュリティー企業クラウドフレアに関連付けられたIPアドレスを使用するようになった。クラウドフレアは、数百万のウェブサイトに対し、ネットワークの経路付けを支援している。
Xは、ブラジルでのアクセスが回復したのは「不注意による一時的なもの」であり、サービス禁止命令を受けてネットワークプロバイダーを変更した結果だと述べた。広報担当者は「間もなく再び利用できなくなると予想しているが、ブラジル政府と協力し、早く戻ってこられるよう努力を続ける」とした。
クラウドフレアはコメントを控えた。ブラジル最高裁はコメントの要請に応じなかったが、地元メディアは、ブラジルのブラジル電気通信庁(ANATEL)に、Xの無許可での再開について説明を求めたと報じた。ANATELは「停止命令を継続的に監視している。監視結果は最高裁に直接報告される」とのコメントを発表した。
原題:Elon Musk’s X Bypasses Brazil Ban Through a Software Update (2)(抜粋)
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Andrew Rosati