夜の青木ヶ原樹海で人影確認、スピーカー付きドローンが現場に急行…「自殺の名所」イメージは松本清張の小説から
若い検事と人妻の恋愛を描いた作品で、1959年から約1年間にわたり、週刊誌に掲載された。
終盤、ヒロインが訪れる富士山の麓の樹海は「人跡未踏の原始密林である。この中に迷いこむと、死体も発見できない」と説明されている。物語は樹海へ入っていったヒロインが自殺したことを示唆して、幕を閉じる。
実際の青木ヶ原樹海には遊歩道や洞窟があり、観光地として楽しめる。
山梨県の長崎知事は「波の塔」について、「(ネガティブなイメージがついたという)そういう意味では、大変迷惑な作品」とした上で、「青木ヶ原樹海の真の姿のイメージを広げることで、自殺の防止に役立てたい」としている。