アジア開発銀行総裁選、神田真人・前財務官のみが立候補…来月にかけ信任投票
【バンコク＝井戸田崇志】アジア開発銀行（ＡＤＢ、本部・マニラ）は２４日、次期総裁選について、日本政府が擁立した前財務省財務官の神田真人内閣官房参与のみが立候補したと発表した。２８日から１１月２７日に加盟国・地域による信任投票を行い、同２８日に結果を公表する。
ＡＤＢの規約では、立候補者が１人の場合でも投票を行い、選出には出資比率を踏まえた議決権などで過半数の賛成を得る必要がある。日本は神田氏への支持を各国に呼びかける考え。
ＡＤＢは６８の加盟国・地域で構成され、日本は米国と並ぶ最大の出資国。浅川雅嗣総裁が９月に辞任する意向を表明したことを受け、１０月２３日まで総裁選の立候補を受け付けていた。ＡＤＢは１９６６年の設立以降、浅川氏を含む１０人の歴代総裁を全て日本人が務めている。
