データアナリストが現場で使えるスキルを学ぶ8冊! ~GA4の知識・問題解決力・伝えて動かす力
ChatGPTを相談相手に、アイデアを磨いていく
最後に、書籍以外で参考にしている情報について聞いてみた。 わからないことは、Web検索で調べることが多いという西さん。ただし、Web検索は自分がおかれた状況に対して、適切な解を得るのには向いていない。そこで最近活用しているのがChatGPTだという。 ┌────────── 「GA4のコンバージョン設定」はWeb検索をしたほうが早く答えがわかります。一方で、「◯◯業界の、◯◯キャンペーンを実施する場合のKPIは何がいいのか」ということはChatGPTに聞くといい回答をもらえることがあります。 ChatGPTは状況を踏まえて答えを返してくれますから、実際にそれを参考に検討することがあります。もちろんChatGPTの答えのなかには、自分ですでに考えていたこと、当たり前のことも含まれていますが、ChatGPTはMECE(漏れなくダブりなく)な回答を返す天才なので、自分には抜けていた視点を返されることもあって、大変参考になります(西さん) └──────────
Web検索とChatGPTとを使い分けているという西さんは、最近ではChatGPTに自分の文章を直してもらうこともあるそうだ。
◇ ◇ ◇ 西さんは、データ分析よりも相手に理解してもらえる伝え方を重視した書籍をたくさんピックアップしてくれた。それは、西さんがデータ分析の結果を相手に伝えること、相手を動かすことに苦労しつつも、それを乗り越え信頼を獲得してきたからだろう。最近は、レポートを作成するのではなく、BIツールのダッシュボードに直接アクセスしてもらうことが多いそうだが、そこでも伝わりやすい表現について知っておくことで、より効果的に活用してもらうことができるだろう。 西正広(にしまさひろ) 株式会社月曜日のトラ 代表取締役 大手不動産賃貸事業会社におけるWebディレクション・デジタルマーケティング業務後、インターネット専業広告代理店における分析業務支援を経て、株式会社電通デジタルにてアクセス解析・DMP・レコメンデーション・BIツールなどの導入・活用支援に取り組む。 2019年7月より株式会社MOLTSに参画。2020年より子会社KASCADE取締役、2023年より子会社月曜日のトラを設立し、代表取締役に就任。データに基づくサービス改善、ビッグデータ活用のコンサルティング、インハウス運用、データドリブンなマーケティング組織の構築を支援する。