データアナリストが現場で使えるスキルを学ぶ8冊! ~GA4の知識・問題解決力・伝えて動かす力
問題解決のためのデータ分析のアプローチを知る1冊
ここからはWebアクセス解析に限らず、データアナリストとして成長するために役立つ書籍を教えてもらった。 ■ [3冊目] 『マッキンゼー式 世界最強の問題解決テクニック』(イーサン・M・ラジエル、ポール・N・フリガ:著 嶋本恵美、上浦倫人:訳 英治出版:刊) データアナリストとして知っておきたいスタンスが書かれている書籍として、西さんがオススメするのがこの本だ。西さんは社会人5年目にこの本を読んで、データ分析に対しての取り組み方が変わったという。 ┌────────── データ分析は問題の要因を探るために行うことも多いと思いますが、そうした分析へのアプローチのしかたを学ぶことができる本です。本書を読めば、数値を見て分析する手順、分析との向き合い方などが理解できると思います。今は多くの人から仮説の重要性が語られていますが、仮説の立証だけでなく、反証も探す大切さなども記されており、分析の心得を学べます(西さん) └────────── なお、この書籍は『マッキンゼー式 世界最強の仕事術』(イーサン・M・ラジエル:著 嶋本恵美、田代泰子:訳 英治出版:刊)という書籍の続編にあたる。データアナリストにオススメなのは「問題解決」だが、それを読んでおもしろいと思ったら、仕事術もぜひ読んでほしいと西さん。
・ マッキンゼー式 世界最強の仕事術
分析結果を効果的に伝える力を身につける5冊
データアナリストがデータを分析後、その結果を関係者に伝えて、施策に移していくことになる。ただし結果を伝えても相手に伝わらず、施策につながらない場合もある。そこで、ここからは「分析結果の伝え方」にフォーカスしたオススメ本を紹介したい。 ┌────────── データアナリストになった当初は、データから発見したことや考えたことを伝えることに苦労しました。当時、私が作成した資料に対し、先輩からフィードバックをいただきながら、どう伝えるのかを学びました。データアナリストとして成長するためには、分析力を積むだけでは不十分です。いろいろな職種の人と円滑に仕事をするために、相手を理解したうえで自分の考えを伝えていくための技法を習得する必要があります(西さん) └────────── ■ [4冊目] 『具体と抽象 ―世界が変わって見える知性のしくみ』(細谷功:著 dZERO:刊) ┌────────── └────────── ■ [5冊目] 『「超」文章法: 伝えたいことをどう書くか』(野口悠紀雄:著 中央公論新社:刊) ┌────────── └────────── ■ [6冊目] 『外資系コンサルのスライド作成術―図解表現23のテクニック』(山口周:著 東洋経済新報社:刊) ・ 外資系コンサルのスライド作成術―図解表現23のテクニック 6冊目は、得られた結果をPower Pointに整理する場合に参考になる本だ。たとえば、本書にはグラフ選びについても具体的に書かれている。 ┌────────── 本書にはグラフ選びに必要な2つの原則が書かれています。わかりにくいアンチパターンと、良いパターンが並んで掲載されているので、グラフの選び方が身につきます。たとえば、円グラフは量を表現するには不向きで、縦の棒グラフで示したほうが直感的にわかりやすいですよね。具体的な例とともに紹介されているので、示したい内容によって最適なグラフ選びが身につくと思います(西さん) └──────────