「2部制」導入も話題。甲子園の暑さ、どう乗り切る?【山本萩子の6-4-3を待ちわびて】第127回
熱い戦いが続く甲子園。試合だけでなく、気温の高さもまさに異常としか言いようがなく、そんな暑さの中で戦う球児たちの健康が心配になります。 【写真】山本キャスターの最新フォトギャラリー ここ数年の夏の気温上昇には驚くばかりで、先日、神宮球場のナイターを観に行ったのですが、ひと昔前は夏の神宮といえば、夕暮れと共に球場を吹き抜ける風が気持ちよく感じたものです。しかし今は蒸し暑さのほうが際立っていて、ひたすらビールの売り上げに貢献してしまいました。 それは、高校球児も同じかもしれません。夢だった甲子園球場のグランドでの試合でも、やはりこの暑さはこたえるでしょう。 甲子園のグランドは、試合中に太陽の光を遮るものがありません。どの選手も体力を奪われるでしょうが、やはり最も体力的にきついのは投手か、重たい装備をつけている捕手でしょうか。それとも、試合を通してグランドに立ち続ける審判でしょうか。 去年から、5回終了時に体を冷やしたり水分補給をしたりするための休憩「クーリングタイム」が導入され、今年からは、午前と夕方に分けて試合を行なう「2部制」が導入されました。日中の一番気温が上がる時間を避けて開催されるのですが、中断期間は観客も一度外に出されるというのがポイントかなと。 幼い頃は私も、夏休みには甲子園に野球を観に行ってましたが、30度を超えたら「やばい」と口を揃えたものでした。かちわり氷を買ってなんとか乗り切っていましたけど、今ではそんな応急処置では太刀打ちできないほどの日差しが観客を襲います。 熱中症対策はどこの学校も講じています。空調服を着て応援に臨むブラスバンドもいるようで、とてもいいアイディアだと思いました。 私は高校時代に、応援団のマネージャーという不思議なポジションに就いていたのですが(応援団に所属していると、野球の試合の日は公欠になるのが大きな理由でした)、学ランを着て大声で選手を鼓舞し続ける応援団員が倒れないよう、特製の栄養ドリンクを片手にケアし続けたことを思い出します。