“国際薬膳士”麻木久仁子の「温活おかずレシピ」冷えからくる“冬の不調”を手軽にパパッとオフ
魚の温活おかず
新鮮魚介類のフリッター 外はカリッと、中は半生で 材料/作りやすい量 ・サーモン、タコ、ホタテ、タイなどの刺身……各適量 ・基本の衣(小麦粉:片栗粉:炭酸水=7:3:10(体積比)) ・変わり衣に入れる素材(ディル、パセリ、カレー粉、コショウ、細ねぎなど……各少々) ・揚げ油、塩……各適量 【作り方】 (1)材料はそれぞれ食べやすい大きさに切る。塩少々を振って5分おき、表面の水けを拭く。 (2)小麦粉、片栗粉、炭酸水、塩ひとつまみを混ぜ、衣を作る。 (3)材料に薄く小麦粉(分量外)をはたき、衣をつけ、180℃に熱した油でカリッと揚げる。※衣にカレー粉、ディルなどのハーブなどを混ぜて変わり衣にしてもよい。 (4)器に盛り、レモンや粗塩(分量外)を添える。 薬膳効果 サーモン……胃の腑を温める。冷えによる胃痛に。疲労回復、むくみ解消にも。身の色のもとであるアスタキサンチンには抗酸化力が。 タコ……血と気を補う。肌荒れに。豊富に含まれるタウリンに抗動脈硬化作用や肝臓の機能強化作用が。 ホタテ……陰を補い身体に潤いを与える。豊富に含まれるタウリンには抗動脈硬化、肝臓機能強化が。倦怠感や不安感がある時にも。 タイ……気を補う。むくみ改善。母乳不足にも。 パセリ……血を補う。デトックス作用。胃もたれに。口臭の防止。 ブリのソテーバルサミコ酢とバターの極上ソース バルサミコ酢とバターでブリがおしゃれに 材料/作りやすい量 ・ブリ切り身……2枚 ・塩……小さじ1/4 ・小麦粉……大さじ1 ・にんにく……1片 ・長ねぎ……10g ・オリーブオイル……大さじ2 ・バルサミコ酢……大さじ1 ・白ワイン……大さじ2 ・しょうゆ……大さじ1 ・砂糖……ひとつまみ ・バター……10g ・コショウ……少々 ・つけ合わせ野菜……適宜 【作り方】 (1)ブリは両面に軽く塩を振って少しおき、出てきた水けを拭き取り、小麦粉を軽くまぶす。にんにくは薄切り、長ねぎはみじん切りにする。 (2)冷たいフライパンにオリーブオイル、にんにくを入れて弱火にかけ、にんにくが少し色づいたら取り出す。 (3) (2)のフライパンでブリに皮のほうから焼き目をつけ、ふたをして4分ほど火を通す。裏返し、再びふたをして2分ほど焼き、取り出す。 (4) (3)のフライパンの余分な油を拭き取り、バルサミコ酢、白ワインを入れて半量くらいまで煮詰め、とろりとしたら、しょうゆ、砂糖、バター、コショウ、長ねぎを入れ、ひと混ぜしてからブリを戻し入れ、ソースを絡める。 (5)ブリをつけ合わせ野菜とともに盛りつけ、(2)のにんにくを散らす。 薬膳効果 ブリ……気と血、潤いを補う。体力や気力が低下している時に。貧血の改善に。目の疲れにも。 にんにく……気の巡り、水の巡りをよくする。消化吸収を促進する。胃の腑を温める。独特の匂いのもとであるアリシンには疲労回復の効果がある。 麻木久仁子さん●1962年生まれ。知性派タレントとしてクイズバラエティー番組などで活躍。2010年に脳梗塞、2012年に初期の乳がんが見つかったことから、検診の大切さや自身の体験を、講演会や情報番組などで伝えている。そんな経験から食事を見直し、中でも「薬膳」に興味を持つ。その後、国際薬膳師、国際中医師、温活指導士の資格を取得。著書に『パパッと元気 おいしい! かんたん!! 温活薬膳レシピ』(毎日新聞出版)など。 料理写真/伊藤高明