クリスマスに巡るキリスト教「3つの聖地」~ナザレ・エルサレム・ベツレヘム
アレーさんにクリスマスの過ごし方についても聞いてみると、「クリスマスは何もしないわ。私たちムスリムは年に2回の(イスラーム教最大の祝祭とされる)イードを祝うの」との答えが返ってきました。
【ベツレヘム】イエスが生を受けた場所
エルサレムからバスで1時間ほど。イエス生誕の地、ベツレヘムに着きました。12月24日から25日に日付が変わる時間に、毎年ミサが行われています。
イエスが生まれたとされる場所に「生誕教会」が建っています。世界各地からキリスト教徒の巡礼者を惹き付ける場所ですが、クリスマスに合わせて訪問客が特に増えるといいます。 イブ前日のこの日は、カタール、スペイン、イタリア、メキシコなどからの団体客が訪れ、生誕教会の内部にあるイエスが誕生したという洞窟の中を熱心に見学していました。
ミサが行われる教会に入れる人はごくわずかです。ミサの様子は外のスクリーンに映し出されるとのことで、テレビ中継の準備も進んでいました。教会の外に設置されたスクリーンの前では、クリスマスの番組を控えたリハーサルが行われていました。
夕暮れが近づくとツリーには電飾が灯り、広場と教会もライトアップされました。同じ頃、イスラーム教の祈りを呼び掛けるアザーンがあたりに響きます。
生誕教会に続く小道は、クリスマスに合わせて飾り付けされていました。
ベツレヘムが「一年で一番混雑する」(地元出身のツアーガイド)というクリスマス当日は間もなくです。 (取材・文:村松まどか)