野村克也監督「死球くらいでガタガタ言うな!」野村ヤクルトと長嶋巨人が“大乱闘”…ノムさんに狙われた巨人落合博満40歳「落合は何を考えとるんや」
「落合vs.マスコミ」批判的な報道が始まった
オレ流と呼ばれたリアリストは、人前で誰かにアピールするための練習なんかに意味はないと思っていたのだ。だが、新天地の巨人はこれまでとは勝手が違った。ファンの前ではなくエアテントの中で黙々と打ちこみ、球団側が記者陣との異例の「お茶会」をセッティングするも、質問にまともなコメントを返さないマイペースぶりに、次第にマスコミもイラだったような報道が増えてくる。 「何でもカネ、カネにチーム内からも批判が 巨人落合博満『即席いい子』の化けの皮がはがれた後」(週刊現代1994年2月26日号)、「落合・松井・槙原は巨人の優勝をダメにする“V逸トリオ”だ」(週刊現代1994年3月5日号)、「落合vs.マスコミ、一茂vs.張本…巨人キャンプの一触即発!」(週刊宝石1994年3月10日号)といった批判的な記事が目につくようになる。 《チームも絶不調のなかとうとう迎えた開幕戦。そこで落合は“一振り”で周囲をあっと言わせる。》 <後編に続く>
(「ぶら野球」中溝康隆 = 文)
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