「情報を隠しているという話はデマ」兵庫県議会 波紋呼ぶ「元県民局長のプライバシー情報」巡る“ネットの噂”を全否定
先の兵庫県知事選でのSNS戦略をめぐって、公職選挙法違反の疑いが浮上している斎藤元彦知事(47)。いっぽうパワハラ疑惑などを指摘した内部告発文書問題は、県議会の調査特別委員会(百条委員会)が調査中だ。 【写真あり】女性との自撮り撮影に応じる斎藤知事 だが兵庫県庁内では“情報漏洩”が疑われる問題が勃発し、物議を醸している。斎藤知事のパワハラ疑惑などを告発した元西播磨県民局長の男性は今年7月に亡くなったが、男性のプライバシー情報とされるデータがSNSやネット上で拡散しているのだ。 きっかけは「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首(57)が、11月29日から12月1日にかけてXとYouTubeで、男性の公用パソコンに保存されていたとされるデータの画像を公開したこと。「告発文」や「マスコミ等宛名」と題するファイルデータだけでなく、プライバシーに関するデータもあったが真偽のほどは不明だ。 この事態を受けて斎藤知事は、12月2日午後に「本物かどうかわからない。事実関係を確かめる第三者委員会の設置を検討している」と報道陣の取材に答えていた。 同日には立花氏もYouTubeチャンネルを更新し、斎藤知事が示した対応に言及。「調査に協力してくれと言われれば、私は当然参ります」とコメントし、情報提供があった経緯についても明かしていた。 立花氏によれば最初、「NHKから国民を守る党」の斉藤健一郎参院議員に情報提供者から申し出があったという。その場所や時間は明かさなかったものの、「斉藤参議院議員が『うちの立花党首の方に情報提供して下さい』ということで、私の方に情報提供がありました」と説明。その上で「国政調査権がある国会議員に対しての3号通報になるので、いわゆる公益通報にあたると考えております」と、私見を述べていた。 ■本誌の取材に対応が真っ二つに分かれた兵庫県議会と兵庫県庁 だがいっぽうで、情報漏洩は地方公務員法に抵触する可能性も指摘されている。そこで本誌は12月2日、兵庫県議会と兵庫県庁のそれぞれに、立花氏が公開した情報の事実関係などについて問い合わせた。 まず兵庫県議会の担当者によれば、「立花さんは『元県民局長の公用パソコンの中に入っていた情報だ』という風に主張されているかと思いますが、それについては議会の方では情報を一切入手しておりません」とのこと。その上で、改めてこう強調していた。