壮絶なKO負けの久保優太「とにかく最後まで試合を投げたくなかった」 サラさんは「初めて涙が出そうになった」とねぎらいの言葉【RIZIN.49】
RIZINフェザー級王座獲得を目指していた元K-1 WORLD GPウェルター級王者の久保優太(PURGE TOKYO/BRAVE)が「RIZIN DECADE/RIZIN.49」(12月31日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ ※ABEMA PPV等で配信)でラジャブアリ・シェイドゥラエフ(キルギス/Ihlas)と対戦した。試合はシェイドゥラエフのグラウンドでのパウンド、鉄槌、ヒジといった強烈な打撃の前に無念のレフェリーストップによるTKO負けを喫した。 久保は試合後の会見場に弟でセコンドを務めた久保賢司、元妻のサラさんに支えられ現れた。 久保の顔はシェイドゥラエフの打撃で傷だらけ。それでも久保は「まず、あそこでミドルを打ってヒザ蹴り行ってしまって距離が近くなってしまい、簡単に懐に入らせてしまったので距離をしっかり取れなかった。早い時間で自分が効かせる前にテイクダウンされてしまったので、なかなかプラン通りに行かなかったというか、完膚なきまでにやられてしまった感じですね」と1Rに久保がヒザ蹴りを放った際にテイクダウンを許してしまった場面を振り返った。 シェイドゥラエフについては「本当に強いってことは想像はしていた。想像通り強かった。パウンドとかより、サイドを取られたり、ハーフのところからのあのヒジがめちゃくちゃ効きました。ヒジがかなり効いた」とさまざまな局面で放たれたヒジ打ちの威力を挙げた。
そのうえで「最後まで自分はあきらめたくなかった。動かないとストップされてしまうのでなんとか動かないとと思っていた。バックチョークとか1Rから腕十字を取られそうになっていたので、そういう局面もとにかくしのがなきゃとか。止まらないで動かなきゃ、最後の最後まで自分の打撃を当てる。そこに逆転のチャンスを見出すまで、最後の最後まで試合を投げないっていう。なんていうんだろう。“もっと早く止めろ”とか“セコンドがもっと早くタオルを投入しろ”と言われているみたいなんですけど、僕は今回、腕が折れても失神しても試合を最後まで投げないから、ということをお願いしてセコンドストップのバトンを弟に託したので。まあそうですね、最終的に、レフェリーストップという形で負けてしまって、力尽きてしまったというところなんでしょうか」とこの試合に並々ならぬ決意で臨んでいたことを明かした。 今後については「本当に僕は、このRIZINフェザー級でチャンピオンになるという目標のために頑張ってきたし、横にいるサラちゃんにカッコいいところを見せるために毎日頑張って、37歳にもなって夢追い人で最後まで試合を絶対に投げないというつもりで頑張ってきたけど、どうしたらいいかなサラちゃん。僕はどうするべきなのかな?」とサラさんに問いかける。 これにサラさんは「えー」と戸惑いながらも「分かんないけど、夢を見るって大事だし、夢追い人やってたじゃん。それでみんなも夢見てるから、今回、執念みたいなやつをみんな感じたと思うし、すごいよかったと思う。褒めてないよ、負けたから。褒めてないけど、執念感じたから感動したよ」と久保をねぎらうと、この日の入場の際に歌った歌詞を歌い「とにかく終われないってこと! 取りあえずケガを治そう」と励ました。
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