子どもが人前で話すことが得意になる<家族会議>の進め方。親子が「対等に意見を言い合える」環境づくりをプレゼンアドバイザーが解説
プレゼンアドバイザーの竹内明日香さんによると、学校の国語のテストや入試問題において、<子どもたち自身の意見>を問う設問が少ない傾向が続いているそう。このような状況のなか竹内さんは、子どもたちの「話す力」を育てるための講演や授業を全国で行っています。そこで今回は、竹内さんの著書『話す力で未来をつくる ~プレゼンアドバイザーが伝える 子どもの思考力 判断力 表現力を伸ばすチャレンジ~』より、家庭でできる子どもの「話す力」を育てるメソッドを一部ご紹介します。 【書影】家庭でできる、子どもの「話す力」を育てるメソッドを紹介。竹内明日香『話す力で未来をつくる ~プレゼンアドバイザーが伝える 子どもの思考力 判断力 表現力を伸ばすチャレンジ~』 * * * * * * * ◆子どもが参加したくなる家族の対話づくり 「家族会議」とは? 「家族会議」という言葉を聞いたことのある方もいらっしゃると思います。 家族間で共有したいこと、決めたいことなどを家族で話し合う取り組みです。 SNSなどで「家族会議」が話題になったことをきっかけに、取り入れていらっしゃるご家庭もあるようです。 ここでは、「話す力」の芽を育むのにとても効果のある「家族会議」の進め方をご紹介します。
◆家族会議の最も重要なポイント 最も重要なポイントは、親子が対等な立場で意見を言い合える環境、雰囲気を作ることです。 テーマは何でもかまいません。 「週末の予定」「その日・その週の出来事で、うれしかったこと」「家族の誰かにしてほしいこと」「誕生日に買ってほしいもの」「習い事を続けるかどうか」など、家族に聞いてほしいこと、家族みんなで決めたいことなど、話しやすいテーマを取り上げることが、長く続くコツでもあります。 「家族会議」は、それぞれが抱える日々の喜びや驚きを分かち合うだけでなく、時には悲しみや不安・不満も共有することで、家族みんなでどうすればよいかを一緒に考える良い機会になります。 普段、学校での出来事や自分の気持ちをあまり多くお話ししないお子さんも、心理的に安心できる環境で「家族会議」を続けていくことで、徐々にいろいろな発言が増えてきたという声もよく耳にします。
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