身に染みる…アイスランド北部、ミルキーブルー露天風呂の魅力
ダウンジャケットにニット帽、手袋……、いつもより膨らんだスーツケースを転がし成田へ。ヘルシンキ経由で北極圏に位置するアイスランドに向かった。国名からイメージしていた“氷の国”は想像を超えていた。
火山活動が活発な国、アイスランド。2010年3月に起こったエイヤフィヤトラヨークトルの噴火による火山灰はヨーロッパ中の空に広がり、多数の航空便がストップしたことは記憶に新しい。そんな火山国だが、その恩恵もある。温泉だ。国内には数多くの温泉がある。 アイスランド北部にあるミーヴァトン・ネイチャーバス。世界最大の露天風呂と言われるブルーラグーンより規模は小さいものの、ミルキーブルーの露天風呂は鮮やかだ。湯気の向こうにはミーヴァトン湖、テーブルマウンテンと呼ばれる山頂が平らな山々が続く。 港町フーザヴィーク、ミーヴァトン湖、デティフォスの滝などの観光地を回る周遊コースはダイヤモンド・リングと呼ばれ、見所が多い。ハイキング、ホエールウォッチングなどを楽しんだあと、最後にここに立ち寄る旅行客も多いようだ。これらの天然温泉、地熱を利用したラグーンには、ケイ酸塩やミネラルが多く含まれ、エイジングケア効果があるという。訪れた時、外気は9℃。寒いだけにその恩恵が身に染みた。 (2017年4月撮影・文:倉谷清文)