【ONE】三浦彩佳があやかロックで一本勝ち!ボーナス5万ドルは「みんなのために使います」
<ONEチャンピオンシップ:169大会>◇9日◇タイ・ルンピニースタジアム(バンコク) 第2試合の女子アトム級MMAで三浦彩佳(34=TRIBE TOKYO MMA)がマカレナ・アラゴン(22=アルゼンチン)と対戦。1R2分22秒、あやかロック(けさ固めの状態で相手の首を固定し、足で相手の腕を挟んで逆方向にひねる技)でタップを奪って見事に一本勝ちした。 三浦は試合後、マウスピースをマットにたたきつけて「なめんな!」と絶叫。セコンドについた恋人の山本アーセンとハグした。その後のインタビューでは「相手は柔道ですごい戦績を持っていて、私は柔道では実績を残せなかったんですけど、MMAでの戦績は私の方がありますし、何よりONEであやかロックっていう、この名前をつけてもらってずっと勝ち続けていたので。絶対に投げて、あやかロックで極めるって決めてて。テイクダウンしてアメリカーナ(アームロック)っていうのは私の技だぞって証明できたので、それがすごいうれしいです」と話した。 三浦にとって24年は波乱の年だ。昨年11月にストロー級の強豪メン・ボーから一本勝ちを奪い、今年1月の日本大会では階級をアトム級に落として平田樹に完勝。2連勝と波に乗ったが、その後のジヒン・ラズワン戦がまさかの連続キャンセルとなった。4月の試合はラズワンの負傷欠場で、三浦は10月に再度対戦のチャンスを得たが、ラズワンが前日計量を失敗。試合は中止となった。 この日、三浦は5万ドル(約750万円)のボーナスが出たことを告げられると、ヒザをついて泣き崩れた。「何回も試合をキャンセルされたり、今年ずっとファイトキャンプを重ねて、なかなか満足のいく結果を出すことができなかったんで。今日はあやかロックで5万ドル取れてすごいうれしいです。本当にみなさんありがとうございます!」と涙声で話した。 三浦は最後に、今大会には来られなかったというジムの代表の長南亮氏や、セコンドのアーセン、トレーナーに感謝の言葉を述べ「5万ドルはみんなのために使いたいと思います」とあらためて感謝した。