冬コーデの“抜け感”づくりに「裾絞りパンツ」という処方箋。足元を軽快に見せた3人をスナップで
アイテムの選択肢が夏より豊富なだけに、冬のお洒落はやはり楽しい。だが今年は寒冬の気配あり。着込みすぎて全体的に重苦しいムードに……という危険もある。 【写真9点】「冬コーデの“抜け感”づくりに「裾絞りパンツ」という処方箋」の詳細を写真でチェック ゆえに、どこかで抜け感を作りたいところ。そのいい処方箋となるのが「裾絞りパンツ」だ。街の着こなし上手たちからも見て取れたので、ここでお伝えしたい。
① 重めの黒をいなす、白の調整役にいい塩梅
子安さん(34歳) モノトーンはモダンにも大人っぽくも見せられる、男にとってナイスな配色。見て分かるように子安さんもその意見に賛同するひとりだ。とはいえ、頼りきりでは右に倣えなスタイリングになりかねない。そこで白を抜け感のキーに指名した。
先が絞られたパンツを採用したことで、自ずとスニーカーとの隙間から白ソックスがチラリ。白のロンT同様、黒のどんより感を程よく和らげている。黒、あるいは白の一辺倒はあれこれ考えずに済むけれど、あえて白黒つけないのも大人の休日着には大切なのかも。
② 裾絞りパンツを遊び心を演出するための仕掛けに
ベンジャミンさん(40歳) ベンジャミンさんからは、ストリートのテイストと同時にシブさも香ってくる。ただそれは、なにも年の功というだけではなさそうだ。 抑えた色味や褪せたデニムシャツが一因であることは言うに及ばず、さりげなくまとまりを狙いグレー→スミクロ→ブラックのグラデ調に合わた点も経験の成せる技といえるかもしれない。
ただ、それ以上に注目したいのは、パンツのシルエットとアシンメトリーのソックスに見る遊び心。裾絞りのパンツはそのお膳立てに最適である。
③ スニーカーを主張させるシャリ感あるパンツ
増田友明さん(47歳) 休日にスウェットの上下でウロウロするのはいただけない。ただ、増田さんのように同じスポーティーなウェアでもシャリ感のあるアイテムのセットアップなら大手を振って出かけられる。 その足元へ合わせたのは巷で人気沸騰中のアシックスの“ランシュー”。今っぽさを存分にアピールすべくパンツの裾を絞ったところも抜け目がない。結果、リラックス感を存分に満喫できる今どきなスポーツカジュアルの完成である。
◇ 気楽に脚を通せるうえにモダン。そのうえ、着こなしのバリエーションも担保できるパンツはいつの時代もうれしいものだ。その意味で裾を絞れるアイテムは実に有益。そんな一本を、ぜひともアクティブ志向なオーシャンズ世代にこそ推奨したい。
OCEANS編集部