AIユニコーンHugging Faceが開発プラットフォーム「XetHub」を買収
メタは先日、世界最大のオープンソースの人工知能(AI)モデルであるLlama 3.1を発表した。このモデルは4050億個のパラメータを持ち、その巨大さゆえに、Hugging Face(ハギングフェイス)のようなモデルライブラリは、それを管理するためにシステムを拡張する必要に迫られた。 そのため、評価額が45億ドル(約6600億円)のユニコーン企業であるハギングウェイスは、開発者が大規模モデルを使って作業し、構築するための協力プラットフォームのXetHub買収したと、フォーブスに独占的に明かした。 「大規模モデルは今後も続く」と、ハギングフェイスのCEOのクレマン・ドランジュは語る。「私たちが目指すのは、AIの開発をソフトウェアエンジニアリングに近づけることだ。開発スピードを劇的に速くしたい」 ドランジュは買収額を明かさなかったが、この買収が設立8年目の同社にとって最大の買収だと述べている。これまでのハギングフェイスの最大の買収は、データセットのスタートアップArgillaに支払った1000万ドルで、この金額は現在のAI業界における活況から考えると比較的控えめな額だった。 XetHubは、大規模なAIモデルやデータセットを使用してソフトウェア開発を行うエンジニアが、協力して作業を行うプラットフォームであり、お互いのソフトウェアの変更を確認し、作業を記録することを可能にする。特に、テラバイト規模のデータを扱う際に迅速な反復を可能にし、変更ごとに大量のデータをアップロードやダウンロードする必要をなくすことが可能だ。シアトルに拠点を置くXetHubは、ベンチャーキャピタルのMadronaが主導したシードラウンドで750万ドルを調達していた。 XetHubのCEOのユーチェン・ローは、長期的な目標として、ますます大規模化するデータセットやストレージ、そして増え続けるユーザーに対応し、ハギングフェイスをより効率的にすることを目指していると述べた。データ分析会社Tableauを含む企業顧客に使用されてきたXetHubのプラットフォームは閉鎖され、その機能はハギングフェイスに統合される。この統合が完了すればハギングフェイスは、今後5年間で現在扱っている250万モデルを大幅に上回る、数億のAIモデルとデータセットをホストできると考えている。