文科省ポスター「一家に1枚」 20周年を迎え特集号が完成
文部科学省が毎年の科学技術週間に併せて発行する「一家に1枚」ポスターが今年、20周年を迎えた。それを記念し、1枚目の「元素周期表」から20枚目の「数理」までの全ページと、元素周期表・ヒトゲノムマップ・数理の3コラムに加え、京都大学iPS細胞研究所の山中伸弥教授ら著名人のコメントを集めた特集号が完成した。
各ポスターページには、ポスターにちなんだ紹介文を掲載し、QRコードで文科省の特設ホームページに飛べる仕組みになっている。同省の委託を受けた科学技術振興機構(JST)が製作し、6月にPDF版を発行。秋には印刷冊子が完成する見込みだ。PDF版は学術論文を集めたJSTの専用サイト「J-Stage」上で公開している。
3つのコラムでは、ポスターの「生みの親」である豊田理化学研究所(愛知県長久手市)の玉尾皓平前所長(当時は京都大学教授)ら制作や監修に携わった研究者が当時の様子を振り返ったり、見どころを紹介したりしている。ポスターをただ眺めているだけでは気が付かない切り口や発見にもつながり、探究学習にも役立つだろう。
なお、文科省は来年もポスター制作を予定しており、7月中旬締め切りで令和7年度のテーマと監修者を募集している。