今年のクリスマスは「ブルガリ」のスイーツで、1年間頑張った自分にご褒美を
【THEご褒美スイーツ ~知っておきたい通な店~】
「食事と同じくらい、スイーツにも絶対手を抜きたくない!」と、日々美味なるスイーツを探し求める甘いもの好きさんにお届けする本連載。スイーツの歴史研究のみならず、製菓にも精通するお菓子の歴史研究家・猫井登さんが太鼓判を押す、ご褒美スイーツを紹介します。
「ブルガリ ドルチ」
「ブルガリ ホテル 東京」は、日本初のブルガリ ホテルとして2023年4月に誕生。その40階にあるのが、今回ご紹介する「ブルガリ ドルチ」。ドルチ(dolci)とは、イタリア語で甘い、甘美な、優しいといった意味を有するドルチェ(dolce)の複数形で、ブルガリ ホテルのスイーツブティックだ。 今回は、この冬おすすめの小型の生菓子2種と、チョコレート・ジェムズ1種をご紹介!
【ご褒美スイーツその①】「季節のフルーツタルト(苺のタルト)Tartelletta di Frutta Stagionale」
タルト生地にアーモンドクリームを絞って焼き上げた土台に苺のコンポートをのせ、バニラの風味を利かせたディプロマットクリーム(カスタードクリームに生クリームを合わせたもの)を絞り、季節の新鮮な国産苺を盛りつけたケーキ。トップには金箔をあしらい、ロゴ入りのチョコレートが飾ってある。
上にのせられた苺のうち、赤みが強いものは、果肉がしっかりとした食感で酸味が感じられる。一方で白みが強いものは、果肉は柔らかく、甘みが強い。2種類の苺の食感と味わいのコントラストが楽しい。バニラビーンズをたっぷりと入れたディプロマットクリームは甘く香り、軽やかで苺の味わいを引き立てている。その下の苺のコンポートはフレッシュ感を残しながらも、しっかりと苺のうまみが引き出されており、濃厚で奥深い味わいのアーモンドクリームや香ばしく焼かれたタルト生地ともよく調和している。
最後にロゴ入りのダークチョコレートを口に含み、締めくくる。各パーツの味わいや食感が緻密に計算され、全体として調和のとれた非常に満足感のある逸品。
【ご褒美スイーツその②】「モンテビアンコ Monte Bianco」
栗粉で作ったサブレの上にスポンジとメレンゲ、バニラ風味の生クリームをたっぷりと、さらにその上からマロンクリームを細く交差するように絞って、マロンをのせて金箔をあしらった一品。