今年のクリスマスは「ブルガリ」のスイーツで、1年間頑張った自分にご褒美を
ケーキの「モンブラン」は、元々イタリア発祥ともいわれる。アルプス山脈のモンブラン峰を望む地域の郷土菓子で、雪化粧をした山脈を模して軟らかく煮た栗の上に白い生クリームをのせた「モンテビアンコ(イタリア語で、白い山)」が原型とされる。これがフランスで食感の工夫が加えられ、軟らかな食感のクリームとの対比でカリッとしたメレンゲを土台に据えた「モンブラン(フランス語で、白い山)」になったと知られている。 こちらのモンテビアンコは、フランスのモンブランにさらなる改良を加えた進化系バージョンとなっている。
まずは、濃厚でうまみが強く、やや野性味を感じるマロンクリームの味わいが強烈にやってくる。これを、バニラビーンズをたっぷりと入れたミルキーなシャンティークリームが優しく受け止めている。その下にはサックリとした食感のやや大ぶりのメレンゲ。メレンゲの表面に塗られたホワイトチョコレートとカカオバターは、メレンゲが湿気るのを防ぎつつ、シャンティークリームとの味わいの架け橋にもなっている。
その下には、ダークラムのシロップを塗った柔らかなスポンジ、さらに底には、香ばしく焼かれ、やや塩味も感じられる栗のサブレが敷かれ、さまざまな食感と味わいの変化を堪能できる作品に仕上げられている。
【ご褒美スイーツその③】「チョコレート・ジェムズ『ペア&キャラメル』Chocolate Gems-Pera e Caramello 」
「ブルガリ イル・チョコラート」は、2007年に東京で誕生。ブルガリのロゴと厳選素材を掛け合わせたガナッシュが特徴の高級チョコレート。
今回紹介する「ペア&キャラメル」は、ブルガリ ホテル 東京限定商品となっている。構成は、洋ナシキャラメルのミルクチョコレートガナッシュと、キャラメルのビターチョコレートガナッシュの2層をミルクチョコレートでコーティングしている。
上の層は、ややエキゾチックな感じがする洋梨の味わいと塩味の利いたキャラメルにミルクチョコレートを合わせたチョコレートクリーム。下の層は、南米産70%のビターチョコレートにキャラメルを合わせた、やや苦みの利いた味わい。全体を包み込むミルクチョコレートが2つの層の味わいを調和させて、エレガントで大人の味わいの一粒にまとめている。